「ワコーレ(WAKOHRE)」は、兵庫県を中心とした阪神間(神戸市・芦屋市・西宮市・宝塚市・明石市・尼崎市)に展開する高級分譲マンションシリーズです。
ワコーレシリーズの供給元は、兵庫県神戸市中央区栄町通に本社を置く総合不動産・ディベロッパーの和田興産株式会社で、主に総戸数20〜30戸の小規模分譲マンションを中心に、数多くの分譲マンションを手掛けています。この記事では、ワコーレシリーズ、そして供給元の和田興産株式会社についてご紹介します。
和田興産株式会社の企業情報
ワコーレシリーズを供給する和田興産株式会社の企業情報をご紹介します。
企業情報
和田興産株式会社の企業情報は以下の通りです。
会社名 |
和田興産株式会社 |
本社所在地 |
神戸市中央区栄町通四丁目2番13号 |
創業 |
明治32年(1899年) |
設立 |
昭和41年(1966年) |
資本金 |
14億309万1,000円 |
従業員数 |
122名(出向、契約、派遣社員17名含む) |
主な事業内容 |
不動産販売事業
分譲マンション・戸建住宅及び宅地等の開発・販売
賃貸その他事業
マンション・店舗及び駐車場等の賃貸・管理 |
宅地建物取引業免許 |
国土交通大臣(4)第7158号 |
一級建築士事務所登録 |
兵庫県知事登録 第01A02775号 |
建設業許可 |
兵庫県知事許可(特-30)第111844号 |
引用和田興産株式会社ホームページ
和田興産株式会社は、1899年に不動産賃貸業者として創業、1966年に和田興産有限会社を設立して以来、兵庫県神戸市を中心に総合不動産事業を展開してきました。
新築分譲マンション事業は1980年代以降から開始し、1995年1月の阪神淡路大震災時には同社が供給する物件で倒壊が起きなかったことが高く評価されました。
その後も2005年には首都圏で、2012年には大阪府下で分譲マンション事業を開始するなど全国展開を開始し、2007年にはワコーレ分譲マンションシリーズが10,000戸を突破(着工ベース)するなど、成長を続けています。
経営状況
2021年2月期においては、売上高が39,806百万円(前期比99.3%)、当期純利益は1,267百万円(同71.2%)となり、コロナ禍の緊急事態宣言による経済活動の自粛の影響が色濃く反映された結果となっています。
一方、主力の分譲マンション販売においては、当該事業年度における発売戸数は神戸・明石・阪神間を中心に20棟898戸(前期比223.9%)、契約数も同様に、664戸(同108.5%)となり、いずれも前記を大幅に上回る結果となりました。
新築分譲マンションは、特に都市部では価格が高騰する傾向にある一方、住宅ローン金利の低水準やコロナ禍による在宅時間の増加によって住まいに利便性を求める傾向が強まっており、分譲マンション事業は比較的堅調に推移しているようです。
マンションブランド「ワコーレ」について
続いて、和田興産株式会社が展開するマンションシリーズ「ワコーレ」について解説していきます。
「ワコーレ」ブランドの特徴
和田興産株式会社は1982年に分譲マンションの一棟販売を開始し、1991年から「ワコーレ」としての分譲マンション事業を開始します。
以降、供給棟数は511棟・19,489戸(2021年2月末時点)にまで拡大し、不動産経済研究所のデータを元にした同社の調査によれば、神戸市内における分譲マンション供給棟数が23年連続第1位(1998年~2020年)、近畿圏における分譲マンション供給棟数が第3位(2020年)となるまでに拡大しました。
近畿圏でのシェア拡大には、和田興産ならびにワコーレブランドのイメージを高めるために行っているテレビCM・ラジオ番組の提供などが背景にあり、幅広いプロモーションによる和田興産ならびにワコーレブランドの認知拡大がその要因の一つとなっています。
「ワコーレ」の強み
企画業務に特化
多くの不動産デベロッパーは、企画から販売までワンストップで対応しているところが多いですが、和田興産株式会社では販売部分を外注し、販売力に依存することなく、企画力を武器にプロジェクトマネジメントする方法を採用しています。
同社では「PREMIUM UNIQUE -プレミアムユニーク-」をコンセプトに、地域に根ざし、街に溶け込みつつもエリアのシンボルとなるような物件の開発を目指しています。
言い換えれば、「住まう方に選ばれる商品」の開発を軸に、建築・企画宣伝・販売管理のエキスパートが用地取得から企画までを一気通貫でマネジメントしています。
例えば、交番や病院・保育施設とのタイアップ型マンション、専有部を注文設計にしたマンションなど、美しいデザインやユニークな空間づくりといった企画力の高いマンションを数多く供給しています。
設備面では、太陽光発電などのエコ設備や屋上菜園、家族のライフステージの変化に合わせて間取りを変えられる可動式家具など、都市で暮らす人々のニーズを満たし、潤いや寛ぎを演出する多彩な企画やアイデアも提案しています。
地域密着
和田興産株式会社は創業以来兵庫県神戸市ならびに近畿圏に密着して事業を展開しています。
例えば、神戸市出身の女子プロゴルファー古江彩佳選手とのスポンサー契約の締結、ヴィッセル神戸のサッカースクールとのパートナーシップなど、地元神戸のアスリート支援を通じた地域スポーツの振興をサポートしています。
また、地域に根ざしたコミュニティづくりによる社会・地球環境への貢献、安心して暮らせる災害に強い住まいづくり、温暖化への配慮や高い断熱性能の実現など、SDGsへの取り組みによる持続可能な社会の実現にも注力しています。
こういった地元神戸での種々の活動によって、和田興産およびワコーレブランドは近畿圏で高い認知と信頼を獲得しています。
知っておきたい「ワコーレ」基本情報のまとめ
ここまで、ワコーレシリーズの供給実績、供給元の和田興産株式会社の特徴・強みなどについて解説しました。
ポイントは以下の通りです。
- 「ワコーレ(WAKOHRE)は、兵庫県を中心とした阪神間(神戸市・芦屋市・西宮市・宝塚市・明石市・尼崎市)で展開する高級分譲マンションシリーズで、兵庫県神戸市中央区栄町通に本社を置く総合不動産・ディベロッパーの和田興産株式会社が物件を供給している
- 和田興産株式会社の新築分譲マンション事業は1980年代以降に事業展開を開始し、2021年2月末時点で511棟・19,489戸(2021年2月末時点)を供給。神戸市内における分譲マンション供給棟数が23年連続第1位(1998年~2020年)、近畿圏における分譲マンション供給棟数は第3位(2020年)となっている
- 和田興産株式会社では販売部分を外注し、「PREMIUM UNIQUE -プレミアムユニーク-」をコンセプトとし、企画力を武器にプロジェクトをマネジメントする方法を採用。「住まう方に選ばれる商品」開発を実践し、美しいデザインやユニークな空間づくりといった企画力の高さが評価を受けている
- 創業以来兵庫県神戸市に密着した事業展開を行ってきたことで、和田興産およびワコーレブランドは近畿圏での高い認知と信頼を獲得している