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Googleが天才AI「Bard」でMicrosoftに徹底対抗!両社の今後の動向はどうなる?

Google, Bard, Microsoft

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昨今、「会話型AI」の話題性が爆発的に高まっているのはご存じでしょうか。OpenAI社が開発した対話型AIツール「ChatGPT」が火付け役となり、IT業界全体の熱が高まっています。

IT業界の最大手であるMicrosoft社は、OpenAI社に多額の投資を行ってきました。そして明らかにGoogle社からのシェア奪取を狙いとした、ChatGPTと同様のAI技術を活用する「検索エンジン」の進化を推し進めています。

しかし、ここで黙ってはいないのがGoogle社です。2023年2月6日に、ChatGPTへ対抗する対話型AIツール「Bard」のリリースを発表しました。果たしてBardが、業界を激震させたChatGPTを越え得るものになるのかどうか、期待が高まっています。

今回はそんな「Bard」がどのようなAIツールなのか、リリースの目的は何なのか深掘りしています。またChatGPTは世界にどのような衝撃を与えたのか、Google社とMicrosoft社の今後の動向はどうなるのか、という点についても見ていきましょう。

Google社がリリースする「Bard」とは

2023年2月6日、Google社のCEO「サンダー・ピチャイ」氏は、対話型AIサービス「Bard」をリリースする準備を進めていると発表しました。Bardは、2021年5月に発表した高性能自然言語モデル「LaMDA」を採用して開発されています。

7日時点ではテストユーザー向けにのみ公開されており、一般公開日はまだ未定です。競合となる「ChatGPT」が話題となっている昨今、Google社の動向が注目されています。

単一な答えがない質問にも回答できる

Bardは、明確・単一な答えがない質問にも柔軟に回答できるよう開発されています。例えば「ピアノとギター、どちらが習得しやすい?」とBardに質問した際の回答は以下の通りです。

ピアノは、指や手の動きが自然なので、習得しやすいと言う人もいます。指や手の動きがより自然だからです。指や手の動きが自然で、音符を覚えたりするのも簡単という声もあります。

また、ギターの方がコードを覚えやすいという意見もあります。ギターの方がコードを覚えやすく、2〜3時間で弾けるようになる。また、ギターの方がコードを覚えるのが簡単で、2〜3時間で弾き語りのパターンを覚えられるという人もいます。

あくまで「どちらが習得しやすい」という回答はしません。「こういう人もいるが、ああいう人もいる」といったニュアンスで、人間的な回答を返してくれます。この機能は、後述する検索エンジンへの組み込みも予定されています。

最新の情報を学習

BardはGoogle社のもつ検索エンジンのクローラー技術を活かして、最新の情報を学習した対話を行えます。対して話題となっている「ChatGPT」は、現在2021年末までの情報しか記録されておらず、2022年以降の記事やニュースに基づいた回答ができません。

今後も情報の更新は予定されているものの、クローラー技術を駆使したBardのように、「最新の情報を全て収集した対話を実現するのはChatGPTには難しいのではないか?」という声も上がっています。

Google検索エンジンへの組み込みも予定

BardはGoogleの検索エンジンへの組み込みも予定されています。Google社のCEO、サンダー・ピチャイ氏の発表によると、検索結果のトップに、複雑な情報をまとめたAIによるアドバイスが表示されるようになるとのことです。

今までは多くの人が検索をして表示される記事やニュースから、要求に合致していそうなサイトにジャンプして情報を得ることを繰り返してきました。検索エンジンにBardが搭載されることにより、圧倒的な検索の利便性向上が見込めます。

しかしGoogleは、検索エンジン関連の広告事業からも多くの収益を得ているのが事実です。今後どのようにビジネスモデルを転換していくのか、動向が非常に気になるところでしょう。

「Bard」リリースの目的は「ChatGPT」への対抗

Google社が今回「Bard」をリリースする目的は、既存のAI対話型サービス「ChatGPT」への対抗とみられています。Google社を脅かすChatGPTとは何なのか、Google社がBardをリリースし、昨今のAI戦争に参入するに至った理由について見ていきましょう。

Microsoft社とOpenAIによる競合サービス「ChatGPT」とは

昨今話題になっている「ChatGPT」とは、OpenAI社により開発されたAI対話型のサービスです。2022年11月にリリースされ、2023年2月8日現在ですでにChatGPTは1億人を超えるユーザーを獲得しています。

「自然言語処理」の機能を搭載しているため、まるで人間と対話しているかのようなテキスト会話が成立する点で全世界に衝撃を与えています。今回の「Bard」も同様に自然言語処理が組み込まれ、ChatGPTとは完全に競合化する見込みです。

現時点でChatGPTは無料で公開されていることもあり、非常に多くのユーザーからフィードバックを集め、今後さらなる改善がなされていくでしょう。そしてGoogle社が恐れているのは、最大手IT企業であるMicrosoft社がOpenAI社に3度も大規模出資をしており、実質的にMicrosoft社とGoogle社が対抗する構図が成立することです。

早急に対策を打たねば自社のビジネスモデルが破綻すると判断し、今回の「Bard」リリースに至っています。その背景についても詳しく見ていきましょう。

1月にはGoogle社内で「非常事態宣言」を発動していた

Google社のCEOであるサンダー・ピチャイ氏は、1月に「コード・レッド」すなわち「非常事態宣言」を発動していました。成長するChatGPTをはじめとするAIツールを懸念し、最優先でAI分野へ対応すべきという判断に至ったのです。

実はGoogle社が今回リリースするBardに搭載したAIエンジン「LaMDA」は、ChatGPTより以前、昨年6月に発表した製品でした。しかし非常に高度すぎるチャットボットであったがために、「AIに意思が芽生えてしまった」と世間で物議を醸すことに。開発主任だったブレイク・ルモワン氏は、LaMDAを世に放つことなく解雇されました。

そしてこのGoogle社にとって最悪のタイミングで世に放たれたのがChatGPTです。ChatGPTは世間にも評価されており、さらにはMicrosoft社の後押しもあるため、このままではほぼ独占的にAI市場を牽引していくでしょう。この動きを止めるには、会社を挙げてAI分野に取り組むほかなかったのです。

非常事態宣言の背景はGoogleのビジネスモデル破壊への懸念

Google社がChatGPTについてもっとも恐れているであろうことが、「検索エンジン」を主としたビジネスモデルの破壊です。現状、Googleは検索エンジン市場における約85%のシェアを獲得しています。そしてGoogle社の利益構造の大部分が、検索エンジンに関する事業です。

Microsoft社は同社が持つ検索エンジン「Bing」とChatGPTを統合し、圧倒的な検索利便性向上によるシェア奪還を狙っているとみられています。さらにBingとの統合時には、より高速処理ができるエンジンを搭載するとも発表されています。

このままではGoogleのシェアは奪われ、自社の収益構造の大部分が破綻してしまうとの懸念から、今回の「Bard」リリースに至ったのでしょう。

ChatGPTが世界に与えた衝撃とは?

OpenAI社がリリースしたChatGPTは、リリースからわずか3ヶ月ほどで世界に大きな衝撃を与えています。ChatGPTが与えた衝撃と、そのとてつもない実力を見ていきましょう。

まさに自然な「対話」が成立する

ChatGPTを実際に使ってみると、驚くほど自然な対話が成立します。自然言語処理により、非常にあいまいな質問にも答えてくれるのです。

よくECサイトなどに設置されているAIチャットボットの場合は、あくまでチャットボットが理解できるように質問する必要がありました。例えばカレーが何かを聞きたい時に「カレーって?」と会話調に聞いても、チャットボットは答えを返してくれないでしょう。

しかしChatGPTでは、「カレーって?」と聞いても、しっかり答えが返ってきます。実際に聞いてみました。

ChatGPT

引用ChatGPT

カレーとは何なのか、さらにはカレーの味わいについても教えてくれました。このように、まさに「対話」をするようなイメージで言葉を投げかけても、ChatGPTはしっかり答えを返してくれます。

さらに優れているのは、前の質問に関連する内容を認識し、どんどん対話を進められる点です。例えば「箇条書きで3つ、ChatGPTの特徴を教えて」と聞いた後に、「箇条書きした内容について、それぞれ200字程度で詳しく教えて」と聞いてみました。

ChatGPT

引用ChatGPT

箇条書きした内容が何なのかをしっかり認識しつつ、深掘りした内容を教えてくれました。ChatGPTは対話の中で学習を深め、対話内容に準じた回答が可能です。この点が今までのAIツールとは明らかに違う点として注目されています。

ソースコードも書けてしまう

ChatGPTでできるのは対話だけではありません。なんとソースコードを書いて、プログラムを作ることもできます。例えば「1~9までの数字をランダムで表示するプログラムを作って」と聞いてみました。

ChatGPT

引用ChatGPT

実行環境で実際に動かせるPythonコードが自動生成されました。このままコピーして使うこともできます。さらには既存のコードのレビューまで行ってくれます。「C言語入門」にある「入力した2つの数値を交換するC言語プログラム」をレビューさせてみました。

ChatGPT

引用ChatGPT

コードのレビューを行い、改善点の提示や改善点を反映したレビューを送ってくれました。複雑なコードを生成・レビューする能力はまだまだ乏しいようですが、これからの成長によっては「簡単なコードを書くエンジニアの仕事を奪ってしまうのでは?」と懸念されています。

教育現場では物議を醸している

ChatGPTは、教育現場における使用の是非を問われています。なんと論文やレポートをChatGPTで制作できてしまうのです。例えば「日本の環境問題とその解決方法に関する、500字程度の簡単な論文を書いて」と送ってみました。

ChatGPT

引用ChatGPT

このように論文風の文章がしっかり返ってきました。500字という制限がなければ、本当に論文のような長文が返ってきます。学生がChatGPTで作った文章を少し手直しして提出しても、教授が見分けられないという事態が発生しているほど精度が高いです。

挙句の果てにはChatGPTが書いたか、人間が書いたか判断するツールも登場したとのこと。今後教育現場において、共存・排除どちらの方向で進んでいくのかが注目されています。

GoogleとMicrosoftの今後の動向は?

AIによる進化を進めている、GoogleとMicrosoftの両社。それぞれ今後、どのような動きをしていくのでしょうか。2023年2月9日時点で公開されている内容をまとめました。

両社による検索サービスのシェア割合の奪い合いが始まる?

現在検索サービスの世界シェア割合は、Google85%、Bing8%となっています。現時点では圧倒的にGoogleのシェアが大きく、まさにGoogleの「一人勝ち」の状態が長年続いていました

しかしMicrosoft社はBingとChatGPTを統合し、AIを活用したより利便性の高い検索サービスをスタートさせると発表。2月8日には、統合版の新Bingのテスト版もスタートしました。早急に動きを進め、Google社のシェアを少しずつ奪取する狙いでしょう。とはいえテスト版はまだまだ不安定で、特に日本語の翻訳能力には不安が残ります。

そしてこのタイミングで、Google社もBardを検索エンジンに組み込む動きを始めました。まだGoogleとBing、どちらが優れた検索サービスとなるかは全くの未知であり、今後の両社の動向が非常に気になるところです。

Microsoft社は全製品にAIを搭載する予定

Microsoft社のCEO、サティア・ナデラ氏は2023年1月18日、「すべての製品にAI機能を搭載し、製品を一変させる」と発言しました。すでに「Microsoft Azure」で、ChatGPTにも使用される自然言語処理モデル「GPT-3」を組み込む開発が進行しています。今後も新たな製品のリリースや、既存製品のバージョンアップが続々と発表されるでしょう。

対して、Google社にはまだあまり大きな動きがありません。2月8日に開催された同社のオンラインイベントで、「Bard」に関する新たな情報の公開が期待されましたが、実際にはほとんど最新の情報公開はありませんでした。

しかし同日のイベントでは「Google Map」にAIを組み込み、カメラを通して表示した建物の情報を表示させる新機能などが発表されています。Google社も着実にAI化の方向を辿っているようです。今後、両社の技術はどこまで進化するのでしょうか。

まとめ

ChatGPTが世界に衝撃を与えて以降、業界に「AI化」の大きな動きがみられています。ここ1年だけ見ても、AI技術は目まぐるしく進化しました。そしてやはりAIに関してもっとも注目されるのが、業界を牛耳る「Microsoft」と「Google」2社の動向でしょう。

「Bard」は「ChatGPT」を超える存在になるのか。検索エンジンのシェア率はどう変動するのか。そもそも、今後検索エンジンを基礎としたビジネスモデルは成り立つのか。今後の両社の動きには、目が離せません。

この記事の執筆: 及川颯

プロフィール:不動産・副業・IT・買取など、幅広いジャンルを得意とする専業Webライター。大谷翔平と同じ岩手県奥州市出身。累計900本以上の執筆実績を誇り、大手クラウドソーシングサイトでは契約金額で個人ライターTOPを記録するなど、著しい活躍を見せる大人気ライター。元IT企業の営業マンという経歴から来るユーザー目線の執筆力と、綿密なリサーチ力に定評がある。保有資格はMOS Specialist、ビジネス英語検定など。

ブログ等:はやてのブログ

この記事の監修: 不動産投資コンサルタント 釜田晃利

老舗不動産投資会社にて投資用区分マンションの営業マンとして約10年間従事したのち、2015年にストレイトライド株式会社にて不動産事業をスタートしました。現在は取締役として会社経営に携わりながら、コンサルタントとしてもお客様へ最適な投資プランの提案をしています。過去の経験と実績をもとに、お客様としっかりと向き合い、ご希望以上の提案が出来るよう心がけています。

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