【不動産投資】大阪・堺筋本町駅の特徴と不動産投資のメリットを分かりやすく解説!
- 更新:
- 2023/02/13
大阪府は都道府県の中でも面積が2番目に小さく、限られた面積に都市機能と多くの人口が集中しています。そのため同じ市内や区内でも、電車で2~3駅ほど離れれば雰囲気が大きく異なることも珍しくありません。
例えば大阪市の年間犯罪件数は40,000件を超え、大阪市中央区では6,000件に及ぶ一方で、治安がよく住みやすい場所も区内に存在します。堺筋線・中央線沿いの堺筋本町駅がその代表例と言えます。
堺筋本町駅はオフィスが立ち並ぶビジネス街で、繁華街から離れているため犯罪件数が低く、女性の単身者でも住みやすい街です。しかし、不動産投資家の中には、「オフィス街に賃貸物件を構えたところで、本当に入居者が現れるだろうか」と思う方もいるはずです。
そこでこの記事では、堺筋本町駅の特徴や不動産投資におけるメリットをご紹介します。堺筋本町駅に限らず、オフィス街の賃貸物件に穴場的なメリットがあることを発見できると思いますので、知見を深めるためにもぜひご覧ください。
堺筋本町駅の特徴
まずは堺筋本町駅の特徴について見ていきましょう。
乗降客数が多い
2020年時点の1日の乗降客数は94,776人で、Osaka Metroの107駅中で10位です。堺筋線では1位、中央線では2位(元町駅に次ぐ)を記録しており、周辺駅と比較して非常に多い利用客数となっています。
理由としては、オフィスが多くビジネスマンの利用客が多い点や、「独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター」という大規模な公立病院を始め、病院・クリニックが複数ある点が挙げられます。また、駅周辺には飲食店やカフェが並んでおり、ランチ目的で訪れる人も一定数居ることが伺えます。
周辺地域と比べて治安がよい
冒頭でご紹介したとおり、大阪市内は犯罪件数の多さが賃貸需要のネックになりがちですが、堺筋本町駅は治安のよさが大きな強みとなります。オフィス街のため朝・昼・夕はビジネスマンが行き交い、勤務時間や夜間は閑静な雰囲気になります。
娯楽施設や大型のスーパー・ホームセンターがない点を寂しく感じる方もいるかもしれませんが、中央線で繁華街に出やすいため、電車移動によってレジャーや買い物も充実します。また、これらの施設がないことから夜に店が閉まるのが早く、地域住民以外の利用者が早めに帰宅する点も治安のよさに一役買っていると言えるでしょう。
主要都市へのアクセスがよい
堺筋本町駅から大阪府内の主要駅には、乗り換えを含め15分以内でのアクセスが可能です。
駅 | 所要時間 | 乗り換え数 |
---|---|---|
心斎橋 | 10分 | 1回 |
なんば | 10分 | 1回 |
天王寺 | 11分 | 1回 |
大阪 | 12分 | 1回 |
新大阪 | 12分 | 1回 |
京橋 | 15分 | 1回 |
通勤ラッシュ時には満員となりますが、平日昼間や休日はストレスなく利用が可能です。主要駅へのアクセスのよさと快適さが堺筋本町駅に住むメリットのひとつと言えるでしょう。
家賃が周辺駅よりやや高い
堺筋本町以外のオフィス街(都内で言えば大手町や西新宿など)にも当てはまる事柄ですが、家賃相場が周辺よりも高くなる傾向にあります。
駅 | 家賃相場 | 路線 |
---|---|---|
北浜 | 6.80万円 | 堺筋線 |
本町 | 6.76万円 | 中央線 |
堺筋本町 | 6.90万円 | 堺筋線・中央線 |
谷町4丁目 | 6.50万円 | 中央線 |
長堀橋 | 6.85万円 | 堺筋線 |
家賃が高いことは必ずしもデメリットではありません。家賃が高くても入居需要がある場合、不動産投資家目線では利回りの高い運用が見込めるため、メリットに繋がります。
コンビニやスーパーが比較的多い
オフィス街のため大型のショッピングセンターがない一方で、コンビニやスーパーの数が多めなのが特徴です。
店舗 | 店数 | 営業時間 | 区分 |
---|---|---|---|
セブンイレブン | 8店 | 24時間 | コンビニ |
ファミリーマート | 7店 | 24時間 | コンビニ |
ローソン | 3店 | 24時間 | コンビニ |
ライフ | 1店 | 8:00~1:00 | スーパー |
コーヨー | 1店 | 24時間 | スーパー |
業務スーパー | 1店 | 9:00~21:00 | スーパー |
日用品の買い物であれば駅周辺で揃えられるのが、オフィス街でありながら暮らしやすい大きな理由と言えます。
タワーマンションと住宅街も存在
近年では堺筋本町駅の開発が進み、駅近にはタワーマンションが複数建てられています。一方、駅から徒歩10分~15分ほど離れると戸建住宅の立ち並ぶ住宅街となります。タワーマンション、オフィス、戸建住宅が碁盤の目状の街並みに分布する特徴があります。
賃貸マンションはそれらの間を縫う形で点在しており、駅から近いほど家賃が高く、築年数が浅い傾向にあります。築浅のワンルームマンションへの不動産投資を行いたい方は、駅から徒歩5分~8分程度の物件が狙い目と言えます。
大阪城公園が近い
中央線の隣駅である谷町4丁目駅から、大阪城公園を訪れることができます。堺筋本町駅周辺はオフィス街のため緑が少なめですが、大阪城公園まで足を運べば自然を楽しめます。大阪城公園には桜や梅の木があるだけでなく、桃園やあじさい園といった施設もあります。
公園内では大阪城にちなんだテーマ展も開かれており、豊臣秀吉にまつわる歴史や大阪城を舞台にした謎解きゲームを楽しむこともできます。冬場には大阪城天守閣や周辺の水辺がイルミネーションによりライトアップされ、風情ある景色を眺められます。
自然が少なくコンクリートの多い地域は四季の変化を感じることが難しく、人によっては飽きやすいデメリットがあります。そうした地域では転出の割合もやや高まる傾向にあり、不動産投資においては空室リスクに繋がる上、新たな入居付けを行う必要が生じます。周辺に自然や四季の変化を楽しめるスポットがある点は、入居者にとって大きなメリットになる上、入居募集の際の強いアピールポイントとなるでしょう。
安土桃山時代から大阪を支える歴史ある街
豊臣秀吉によって大阪城が築城されて以降、堺筋本町周辺は「天下の台所」と呼ばれる大阪を支える城下町として栄えてきた歴史があります。江戸時代には国内有数の経済都市に発展し、薬や繊維などを扱う問屋が増えていきました。そのため、現在もオフィスのみでなく問屋も多く、歴史を感じられる街並みとなっています。
先進的なオフィスビルのみでなく、江戸・明治・大正時代から続くレトロモダンな建築物を楽しみたい方にとって、親しみやすい地域と言えます。堺筋本町駅から徒歩圏内には、大小様々なレトロビルが立ち並びます。
生駒ビルヂングは北浜駅の南側に位置する、生駒時計店の本店として建設された登録有形文化財です。青山ビルは実業家の野田源次郎氏の自宅として大正時代に建てられた、外壁を覆う蔦が特徴的な建築物です。
船場ビルディングは大正時代に建てられた、オフィスと住宅を併せ持つ異国情緒あふれる複合施設です。
東京における茅場町や神田に近い
オフィス街でありながら飲食店が充実している点や、電車移動によって繁華街に出やすい点は、都内では茅場町・神田・大手町と似ています。茅場町からは日本橋や銀座、神田や大手町からは東京や秋葉原に出やすく、最寄りと周辺駅で買い物が完結する利便性があります。
神田や大手町からは皇居にアクセスしやすく、大阪城公園に訪れやすい堺筋本町と近い立地と言えます。これらの駅周辺や近い条件の場所に物件をお持ちの方にとって、2件目以降の投資先として堺筋本町は相性がよいでしょう。
堺筋本町駅での不動産投資のメリット
堺筋本町の特徴を見たところで、不動産投資におけるメリットをご紹介します。
入居付けの広告を打ちやすい
特に経験の浅い不動産投資家の方は、入居者募集の際に苦戦することがあります。紙媒体やインターネット上で広告する際、アピールポイントが分からず伝えたいことがブレてしまうケースが多く見られます。
堺筋本町駅は、先述のように大阪市内でありながら治安がよく、オフィス街でありながら歴史ある建築物や自然豊かな大阪城公園にアクセスしやすい特徴があります。そのため、他の地域よりもアピールポイントが明確であるメリットがあります。
また、広告の際にはターゲットとなる入居者を定めることが推奨されます。堺筋本町であれば、単身者の女性に安心して住めるセキュリティや治安をアピールしてもよいですし、ビジネスマンに通勤や買い物の利便性を推してもよいでしょう。広告戦略が立てやすい点は、不動産投資における大きな強みとなります。
遠方からもアクセスしやすい
物件の管理を管理会社に委託するとしても、最初の購入時やいざという時には物件に訪れる必要があります。その際、例えば都内在住で大阪の物件を分散投資として購入した場合、アクセスの難しさがネックとなるでしょう。
堺筋本町駅は東海道新幹線の新大阪駅から12分でアクセスできるため、都内からでも比較的訪れやすいメリットがあります。自身の目で定期的にチェックすることで、物件や設備の思わぬ損傷に気付くこともできます。
特に先述したセキュリティ面をアピールポイントにする場合、オートロックの不具合や鍵の劣化は退去に繋がる恐れがあります。入居者からクレームが出る前に先回りして点検や修繕を行うことが、空室率の低下に役立ちます。管理会社に一任するのではなく、自身で物件の状況を把握するためにも、2件目以降の分散投資であってもアクセスのよい立地を選ぶことをオススメします。
実質利回りを高く見込める
先述の通り堺筋本町駅は周辺駅よりも家賃相場がやや高い一方で、新築を避ければ費用を抑えて物件の購入が可能です。築浅のワンルームマンションであれば、都内と比較しても高い利回りでの運用が見込めます。
また、都内と比較して利回りが高くなりやすいことは、以下の記事でも解説しています。大阪全体における不動産投資のメリットにも触れているため、合わせてご確認ください。
参考徹底解説! 大阪で不動産投資するメリットや地域の特徴をご紹介
売却戦略を取りやすい
堺筋本町駅は歴史ある街で、先述のように徒歩圏内にレトロモダンな建築物も散在します。そのため、築年数が20年以上経ち、新築と比べると見劣りするような物件でも、街並みに溶け込む形で見栄えする利点があります。
築年数が経過しても入居需要や購入需要が見込める点は、売却戦略が取りやすいメリットに繋がります。大阪市内全域で人口動態も良好であり、再開発も各地域で進んでいるため、数十年先の売却を見越した不動産投資が可能となります。
周辺エリアに物件の買い増しが可能
アクセスがよく人口動態も良好な地域は、金融機関からの融資が下りやすいメリットがあります。堺筋本町に不動産を所有し、運用状況が良好である場合、大阪市内の新たな物件の買い増しがしやすくなります。
例えば堺筋本町から15分程度でアクセス可能な梅田駅は、堺筋本町とは大きく異なる繁華街です。リスク分散のためのポートフォリオを組む際、地理的には近いものの街並みや入居者層が大きく異なるエリアは理に適っています。大阪での2件目以降の投資がしやすい点は、このエリアの大きなメリットと言えるでしょう。
梅田駅周辺については以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご一読ください。
参考【不動産投資】再開発で大注目! 大阪・梅田駅の特徴や魅力を徹底解説
まとめ
今回の記事では、堺筋本町駅周辺の特徴や不動産投資におけるメリットをご紹介しました。
不動産投資の中長期的な安定のコツとして、1つの物件のみでなく、複数の物件を所有した際のキャッシュフローやポートフォリオをイメージすることが挙げられます。複数物件への投資のバランスを考えた際に、堺筋本町は他の物件と合わせやすい汎用性があるエリアと言えます。
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