墨田区は不動産投資に最適?区の基本情報からおすすめの3エリアまで徹底解説
- 公開:
- 2024/06/22

東京都墨田区に不動産投資をしようかお悩みでしょうか。結論からいうと、墨田区は比較的不動産投資に向いているエリアです。安定した家賃収入が期待でき、地価上昇による恩恵も高確率で受けられるでしょう。
そこで今回は墨田区のアクセス・人口などの基本情報から、地価上昇に影響する再開発の情報、不動産投資におすすめな3つの理由をまとめました。記事の最後には、特に墨田区の中でも不動産投資におすすめな3つのエリアを紹介します。墨田区への不動産投資に迷っている方は、しっかり最後までチェックしておきましょう。
墨田区の基本情報|アクセス・人口などの状況
墨田区は都内主要エリアへのアクセス性が良好で、さらに人口も増加傾向であることから不動産投資向きです。まずは基本情報を詳しく見ていきましょう。
アクセス性:都内主要エリアに電車で30分以内
墨田区は都内の主要エリアに電車で30分以内の好アクセスが魅力です。区内の主要駅「錦糸町駅」を例に挙げると、総武本線・総武線・メトロ半蔵門線の3路線が通っており、主要駅へ下記の時間でアクセスできます。
駅名 | 錦糸町駅からの 所要時間 |
乗り換え回数 |
---|---|---|
東京駅 | 8分 | 0回 |
浅草駅 | 10分 | 1回 |
新宿駅 | 25分 | 0回 |
渋谷駅 | 29分 | 0回 |
東京や新宿、渋谷までは乗り換え不要。浅草に行くには乗り換えが1回必要ですが、所要時間は10分程度です。そのほか秋葉原や品川などの駅にも直通で、ほぼ都内どのエリアに通勤・通学する人も墨田区を拠点に動けるでしょう。
人口:ほぼ右肩上がりに増加傾向
墨田区の人口はほぼ右肩上がりに増加傾向です。直近3年間における、4月1日時点の人口は下記のとおり推移しています。
年度 | 人口 | 増減 |
---|---|---|
令和4年度 | 276,800 | - |
令和5年度 | 282,085 | +5,285 |
令和6年度 | 285,784 | +3,699 |
不動産投資のエリア選びでは、人口が増加し賃貸需要が安定もしくは増加しているのが重要なポイントです。墨田区は人口増加の傾向となっていることから、不動産投資に向いているといえるでしょう。
単身者世帯:都内でも単身者が多め
不動産投資では、多くの人が「単身者をターゲットにしたワンルームマンション」を選択します。これは賃貸需要が単身者に集中しているのが理由。つまり、不動産投資の成否を分けるひとつのポイントが「単身者世帯の多さ」であるわけです。
そこで令和6年1月1日時点での平均世帯あたり人数を、東京都全体と墨田区とで比較しました。その結果をみると、東京都全体が1.83人/世帯、墨田区が1.70人/世帯と、墨田区は世帯あたりの人数が都内でもとりわけ少ない(=単身者世帯が多い)ことが分かります。
項目 | 東京都全体 | 墨田区 |
---|---|---|
人口 | 13,911,902人 | 284,555人 |
世帯 | 7,563,383世帯 | 167,020世帯 |
平均世帯あたり人数 | 1.83人/世帯 | 1.70人/世帯 |
参考東京都
参考墨田区
単身者の多い墨田区は不動産投資において大きなアドバンテージがあるといえます。都内でも高い収益性に期待できるでしょう。
住みやすさ:病院・コンビニ数豊富で生活に困らない
墨田区は病院やコンビニ数が豊富で、生活に不便することはめったにない街です。2020年現在、墨田区には221件もの一般診療所があります。人口10万人あたりの施設数は81.22件で、全国平均の72.55件よりも多めです。
コンビニも地図を見れば説明不要なほど多くあり、区内どこに住んでも買い物に便利です。特に単身者が住みやすく、転勤などの理由がない限り移住を考える人は多くありません。このことは、働き盛りの単身者が多い20~34歳の年代で、男性の転入超過が起きていることからも読み取れます。
不動産投資においては、転出による空室リスクの低い安定した収益が期待できるでしょう。
墨田区の地価上昇を裏付ける再開発情報まとめ
人口増加を続ける墨田区は、経済が活性化しており地価上昇の動きも見られます。この地価上昇に大きく寄与しているのが、区内各地で行われた再開発事業です。ここでは、2つの主要なここ最近の再開発情報をまとめました。
- 東武鉄道伊勢崎線(とうきょうスカイツリー駅付近)連続立体交差事業
- 文花一丁目エリア再開発(2大学設置)
それぞれ詳しく見ていきましょう。
東武鉄道伊勢崎線(とうきょうスカイツリー駅付近)連続立体交差事業
2018年から、とうきょうスカイツリー駅付近の約0.9kmの区間について渋滞の原因となっている踏切を除却し、高架化する取り組み「東武鉄道伊勢崎線(とうきょうスカイツリー駅付近)連続立体交差事業」が進められていました。すでに高架化の大部分は完了しており、2025年3月には踏切が除却されます。
また墨田区では渋滞が緩和されたとうきょうスカイツリー駅付近について、「とうきょうスカイツリー駅付近の立体化・周辺まちづくりの推進」と称し、さらなる周辺道路の整備に向けた準備や地区計画等の検討を進めています。令和6年度予算には49億1,759万円が計上されており、今回の高架化に関連したさらなる再開発が行われる見込みです。
文花一丁目エリア再開発(2大学設置)
これまで墨田区には大学がありませんでしたが、2020年には「iU情報経営イノベーション専門職大学」が開学し、2021年には「千葉大学墨田サテライトキャンパス」が開設されました。両大学があるのは、墨田区内の「文花一丁目」エリアです。
両大学の面積の合計は約27,000㎡で、これは東京ドーム2個分以上に相当します。これだけの規模の大学誘致は、当然に地価の大幅上昇へ寄与したと考えられるでしょう。
そのほかにも商業施設・マンション建設が計画中
そのほかにも区内各地で商業施設やマンションの建設が計画されています。例をひとつ挙げると、墨田区本所1丁目にある「ライオン本社跡地」へのタワマン建設が計画中です。2025年着工・2028年竣工予定で26階建て・総戸数480戸のマンションが建設される予定となっています。
増え続ける人口に対応できるだけの新築マンションは増えていく見込みで、今後も地価や中古マンション相場の押し上げ効果が期待できるでしょう。
墨田区が不動産投資におすすめな3つの理由
墨田区が不動産投資におすすめな理由は下記の3つです。
- 都心に通勤する単身サラリーマンからの需要が高い
- 再開発事業がいくつも進行し地価上昇の可能性が高い
- 「繁華街」から「住みやすい街」へのシフトチェンジで空室リスクが低め
「賃貸需要が高く空室が発生しづらい」「地価上昇による恩恵を受けられる可能性が高い」のが墨田区へ不動産投資するメリット。それぞれ詳しく解説します。
都心に通勤する単身サラリーマンからの需要が高い
墨田区は都内主要エリアへ電車で30分以内の好アクセスです。3路線が通っていることから大半のエリアへ乗り換えなし、もしくは乗り換え1回で行けるため、都心に通勤する単身サラリーマンからの需要が高くなっています。
昨今の不動産投資の主流スタイルは「ワンルームマンションによる単身サラリーマン狙いの投資」です。需要が高い墨田区なら、立地の良い物件さえ押さえれば常に安定した家賃収入が期待できます。「リスクの低い不動産投資がしたい」方にピッタリです。
再開発事業がいくつも進行し地価上昇の可能性が高い
墨田区はとうきょうスカイツリー駅周辺の高架化を中心に、多くの再開発事業が進行・計画されています。再開発が行われるとそのエリアの地価は上がるのが一般的です。もちろん墨田区も例外ではなく、区内ほぼ全域で軒並み地価が上がり続けています。
引用土地代データ
人口が増え続ける墨田区では、居住環境整備のための再開発がさまざま計画されていくでしょう。墨田区なら、今後も再開発による地価上昇の恩恵を受けられる可能性が高いです。5,000件以上の物件情報を保有する当サイトに無料会員登録して、墨田区の優良物件情報をチェックしてみてください。
「繁華街」から「住みやすい街」へのシフトチェンジで空室リスクが低め
副都心にも指定されている墨田区の中心街「錦糸町」のエリアは、昔ながらの「ちょっと治安の悪い繁華街」のイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
たしかに錦糸町駅の南側エリアは、イメージ通りに近い繁華街が今も広がっています。それに対して北側エリアはここ10数年で大規模に整備され、子育て世帯でも住みやすい街へと大きく変化しました。洗練された見た目の商業施設が並び、快適に買い物やグルメを楽しめます。駅そばの「錦糸公園」で散歩したり、子どもを思いっきり遊ばせたりすることも可能です。
かつてのイメージとは異なり、墨田区は圧倒的に住みやすい街へとイノベーションしました。その住みやすさから住民の満足度は高く、区民アンケートでは「ずっと住み続けたい」または「当分の間は住み続けたい」と回答した人が87.9%と9割近くにのぼっています。
やむを得ない転勤などの理由がなければ、大半の人が墨田区への定住・長期居住を考えているようです。墨田区へ不動産投資すれば、空室発生のリスクが低い安定した収益性を実現できる可能性が高いでしょう。
墨田区への不動産投資で特におすすめなエリア3つ
墨田区への不動産投資で特におすすめなのは下記3つのエリアです。
- 押上駅周辺エリア
- 両国エリア
- 緑エリア
おすすめな理由について、それぞれ詳しく解説します。
押上駅周辺エリア:アクセス良好で単身者に人気!再開発で地価上昇も
押上は東京スカイツリーがすぐそばにあるエリアです。近くに「とうきょうスカイツリー駅」と「押上駅」があることからアクセスが良好。たとえば押上駅からなら、成田空港や浅草・品川まで乗り換え不要です。乗り換え0~1回で通える範囲に職場がある単身者から人気を集めています。
さらにとうきょうスカイツリー駅の付近は、記事内で紹介した「東武鉄道伊勢崎線(とうきょうスカイツリー駅付近)連続立体交差事業」などの再開発が進められているのもポイントです。大規模な再開発により、今後も継続した地価の上昇が期待できます。早めに押上エリアの物件を押さえておき、地価上昇の恩恵を受けましょう。
両国エリア:続く人口増加傾向!治安がよく女性ニーズもキャッチ
両国エリアは人口増加が続いており、今後のエリアの成長や賃貸需要増が見込まれます。直近3年分の4月1日時点での両国エリアの人口推移は下記のとおりで、墨田区内でも増加が顕著です。
年度 | 人口 |
---|---|
2022年 | 7,887 |
2023年 | 8,442 |
2024年 | 8,549 |
さらに治安が良いのも両国エリアの特徴。警視庁の令和5年度資料をみると、両国エリアで起きた犯罪の合計数は62件です。錦糸町エリアは237件となっており、比較すると治安の良さが分かります。凶悪犯罪が1件も起きていないのも安心のポイントです。
治安の良さから、両国エリアでは女性をターゲットにした不動産投資もおすすめします。比較的家賃相場が高めなため、利回りの良い運用にも期待できるでしょう。
緑エリア:お手頃物件多め!錦糸町徒歩圏内でアクセス性も良好
緑は両国エリアの東側、錦糸町駅の西側に位置するエリアです。錦糸町駅まで徒歩数分となっており、都心部へのアクセス抜群で単身者から人気。地価は「両国より少し高い」程度で推移しているため、マンション価格も比較的お手頃で手を出しやすいでしょう。
両国エリアと地域性は大きく変わりませんが、アクセス性の良さから若干賃貸需要が高めと推測できます。「少しだけ値段を上げて、ほんの少しでも安心感を上げたい」なら緑エリアを検討してみてください。
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まとめ
墨田区は東京都心部へのアクセス良好、人口も増加傾向で不動産投資に適したエリアです。特に単身者層が多いことから、不動産投資の基本スタイルともいえる「ワンルームマンション投資」に適しています。再開発事業がいくつも進行しており、今後の地価上昇による恩恵も受けられる可能性が高いでしょう。
墨田区へ不動産投資するなら押上駅周辺・両国・緑といった、人口が増えていて割とお手頃な物件が手に入るエリアがおすすめです。もちろん、定番の錦糸町エリアから検討してみても良いでしょう。当社ではあなたの目的や目標に合った物件を、丁寧なヒアリングにもとづきご紹介します。なかなか希望条件の物件が見つけられないなら、お気軽に当社へご相談ください。

この記事の執筆: 及川颯
プロフィール:不動産・副業・IT・買取など、幅広いジャンルを得意とする専業Webライター。大谷翔平と同じ岩手県奥州市出身。累計900本以上の執筆実績を誇り、大手クラウドソーシングサイトでは契約金額で個人ライターTOPを記録するなど、著しい活躍を見せる大人気ライター。元IT企業の営業マンという経歴から来るユーザー目線の執筆力と、綿密なリサーチ力に定評がある。保有資格はMOS Specialist、ビジネス英語検定など。
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