資産運用に役立つ資格12選!資格を取るのが面倒な人向けの投資手法も紹介
- 更新:
- 2024/01/17
「資格を取ったら資産運用は上手くいく?」「資産運用や投資に役立つ資格が知りたい…」
知識0の丸腰で資産運用や投資に挑み、大失敗している人は少なくありません。「資格を取れば資産運用が上手くいく」とは断言できませんが、成功の確率は大幅に上げられるでしょう。
そこで今回は資産運用に役立つ資格を12種類ピックアップしました。あわせて資格を取るメリットや、資格を取るのが面倒な方でも進めやすい投資手法についても解説します。物価高の日本でも手取りを増やして生活に余裕を持ちたい方、老後に向けた資産運用を始めたい方は必見です。
- 資産運用に役立つ資格を取る3つのメリット
- 資産運用に役立つ資格12選
- 資格を取るのは面倒!だけど資産運用がしたい…おすすめの方法はある?
- まとめ
資産運用に役立つ資格を取る3つのメリット
資産運用に役立つ資格を取ることには、下記3つのメリットがあるでしょう。
- 資産運用のリスクマネジメントができる
- 専門的な視点から資産を運用できる
- 金融知識が身に付き転職にも役立つ
それぞれのメリットについて解説します。
メリット①:資産運用のリスクマネジメントができる
「資産運用」と呼称は変わっても、その多くは金融商品への投資です。利益を得たり将来への資産形成ができたりする一方で、元本割れ(※)のリスクもあります。
※元本割れ:投資商品の価値が元手以下になってしまうこと。つまり赤字。
資産運用に役立つ資格を取れば、資産運用において非常に大事な「リスクマネジメント」が自分でできるようになるでしょう。上手くリスクを分散したり、生活に支障のない範囲で資産運用をしたりすることが可能になります。つまり、損をする可能性が低くなるでしょう。
メリット②:専門的な視点から資産を運用できる
資格と合わせて金融知識を身に付けられれば、より専門的な視点から資産を運用できます。「この株はこの後価格が上がりそうだな」「この不動産は立地的に需要がなくなりそうだな」といったように、知識のない状態ではできないデータ・情報の分析により、利益を増やしたりリスクを回避したりすることが可能になるでしょう。丸腰で挑むよりも、格段に資産運用の成功率が上がります。
メリット③:金融知識が身に付き転職にも役立つ
このあと紹介するFPや中小企業診断士・宅地建物取引士などの資格は、転職市場でも需要があります。資産運用を成功させるために知識をつけたことで、より収入や労働条件の良い転職先が見つかるかもしれません。資格は1度取得すれば一生モノになるので、チャレンジしてみて損はないでしょう。
資産運用に役立つ資格12選
資産運用に役立つ12の資格を一挙に紹介します。下記3つのジャンルに分けて見ていきましょう。
- 資産運用全般に役立つ資格
- 株式投資に役立つ資格
- 不動産投資に役立つ資格
それぞれ、どのように役立つのか詳しく解説します。
資産運用全般に役立つ4つの資格
資産運用全般に役立つ資格は下記の4つです。
- FP(ファイナンシャルプランナー)
- 日商簿記検定
- 投資診断士
- DCプランナー
それぞれ解説していきます。
FP(ファイナンシャルプランナー):お金に関する知識が身に付く
FP(ファイナンシャルプランナー)は、お金に関する知識全般を身に付けられる国家資格です。1 ~ 3級の3階級あり、一番下の3級だけでもライフプランや税金・相続などの基礎知識が身に付きます。逆にいえば、無理をして2級以上を取る必要はありません。
ただFPを取ったからといって資産運用の成功率が上がるわけではありませんが、「こういうケースではこのような選択肢を取れば良い」というケースバイケースの対応が可能になるでしょう。またライフプランの見直しにより支出を減らし、資産運用に回せるお金を増やすことも可能です。実際に資格を取らなくても、まずはFPの勉強でお金に関する知識をつけてみてはいかがでしょうか。
日商簿記検定:確定申告がラクになる
日商簿記検定は、資産運用によって発生する「確定申告」をスムーズに行うのに役立つ資格です。資産運用により年間20万円以上の利益が出た場合は、普通のサラリーマンにはほぼ無縁な確定申告の手続きをしなければいけません。万が一赤字が出てしまった場合も、正しく確定申告すれば本業の税金を大きく抑えられる場合があります。
日商簿記検定では、確定申告するための会計的な知識を網羅的に学ぶことが可能です。1 ~ 3級の3階級に分かれていますが、確定申告だけなら3級でも十分。3級は合格率25 ~ 70%と難しくはない(※)ので、ぜひ取得を目指してみましょう。
投資診断士:投資の基本・ITリテラシーを学べる
投資診断士は2019年2月に新設された比較的新しい資格です。下記のような投資商品に関する知識を広く浅く身に付けられます。
- 不動産
- 太陽光
- 金・プラチナ
- ヴィンテージ・絵画
- 預金
- FX
- 仮想通貨
- 株式
+αでIT情報リテラシーも学ぶことができ、多すぎるネット上の情報から正しいものを拾い上げる能力も身に付くでしょう。投資診断士の資格を取れば、自分に合った資産運用の方針が自分で分かるようになります。テキストを読めば取得できる簡単な資格のため、ぜひチャレンジしてみてください。
DCプランナー:FPよりも資産運用に重点を置いた資格
DCプランナーは、先ほど紹介した「FP」の上位といわれる資格です。しかしDCプランナーで学習するジャンルは投資・ライフプラン・退職金運用など、FPよりも狭くなります。DCは「Defined contribution pension(= 確定拠出年金)」を意味することからも、より「資産運用・資産形成」に近い内容と分かるでしょう。
DCプランナーの知識があれば「老後2,000万問題をクリアするには何をすべきか」といった目標への具体的なアクションプランが見えてきます。金融系職種への転職も狙える資格のひとつのため、余裕があれば取得を目指してみてください。
株式投資に役立つ4つの資格
株式投資に役立つ資格は下記の4つです。
- 証券アナリスト
- 中小企業診断士
- ビジネス会計検定
- Kabu検
それぞれ詳しく見ていきましょう。
証券アナリスト:株の値動き分析ができる
証券アナリストとは、その名のとおり「証券(株式)投資」に関する分析・戦略立案に関する知識が身に付く資格です。経済データなどを読み取れるようになるため、有利に値動きしそうな株が分かったり、売却の適切なタイミングを把握できたりします。株式で利益を出せる可能性や、リスクを回避できる可能性は格段に上がるでしょう。
ただし証券アナリストの取得には、金融業界での3年以上の実務経験が必要となります。取得のためだけに金融業界へ転職するのはおすすめしませんが、条件を満たしているならぜひチャレンジしてみてください。
中小企業診断士:投資対象の企業の成長性・健全性が分かる
中小企業診断士とは、いわゆる「経営コンサルティング」のための知識が体系的に身に付く国家資格です。経済学やマーケティング・財務会計など幅広い経営知識を学べるため、投資対象の企業の成長性や健全性を客観的に理解できるようになります。株式投資で大きな利益を上げている投資家の多くは中小企業診断士の資格を持っており、信頼性は高いでしょう。
ただし中小企業診断士の取得には、一般的に1,200 ~ 1,500時間ほどかかるといわれています。とはいえ中小企業診断士を取得すれば、経営コンサルタントとして独立することも十分に可能です。時間に余裕がある方や手に職をつけたい方は、投資の勉強もかねてぜひ取得を目指してみましょう。
ビジネス会計検定:企業のリスクや伸び代を判断できる
ビジネス会計検定とは、企業の財務諸表の読み方が分かるようになる資格です。財務諸表が読めるようになれば、その企業の抱えているリスクや今後の伸び代を判断できるようになります。
ビジネス会計検定の知識があれば、まだ市場であまり手をつけられていない株式へ先行投資して「億り人」も狙えるかもしれません。また突然の株価急落・倒産などのリスクもある程度回避できます。重複する学習内容が多いので、日商簿記検定を取得するついでに勉強してみるのも良いでしょう。
Kabu検:株式投資・資産運用に関する知識だけを学べる
Kabu検はSBI証券が実施している「株式投資通信講座」のことです。資格というより講座の側面が強いですが、修了試験に合格すればしっかりと終了証が発行されます。ピンポイントで株式投資・資産運用に関する知識だけを学べるので、これから始める人にピッタリです。
さらに電子テキストやオンライン講義も充実し、スキマ時間で学習できます。株式投資・資産運用の基礎知識を身に付けたい人は、Kabu検からスタートしてみても良いでしょう。
不動産投資に役立つ4つの資格
不動産投資に役立つ資格は下記の4つです。
- 宅地建物取引士
- 不動産実務検定
- 不動産鑑定士
- 賃貸不動産経営管理士
それぞれ詳しく見ていきましょう。
宅地建物取引士:不動産取引の基礎・専門知識が身に付く
宅地建物取引士とはいわゆる「宅建」のことで、不動産取引に関する基礎から専門的な知識まで幅広く身に付く国家資格です。土地・建物の法令上の制限や不動産にかかる税金などを学べるため、不動産投資を始める際につまずくポイントはほとんどなくなるでしょう。
また宅地建物取引士があれば、自分に不利な条件での不動産会社の提案を見抜いてリスク回避ができるようになります。最終的に資格取得まで及ばずとも、勉強しておくとメリットの多い資格です。
不動産実務検定:不動産投資の実務的な部分をピンポイントで学べる
不動産実務検定は、賃貸管理運営に関する知識や技能全般が身に付く資格です。下記のような内容を学習できます。
- 空室対策
- 滞納トラブルの解決方法
- リフォームコストのカット方法
- 賃貸経営に関する法律
- 節税対策 など
1級・2級に分かれていますが、どちらも12時間程度の短い時間で取得可能です。両方の取得者は、よりハイレベルな内容を学べる「マスター認定講座」にも挑戦できます。まさに不動産投資の実務的な部分をピンポイントで学べるため、取得しておいて損はないでしょう。
不動産鑑定士:土地・物件のリスクやメリットを自分で判断できる
不動産鑑定士とは、不動産の適正な価値を見抜く知識・技能が身に付く資格です。公開された情報をもとに、その土地・物件のリスクやメリットを判断できるようになります。複雑な土地の権利関係もしっかりと理解できるようになるため、購入後の面倒なトラブルも回避することが可能になるでしょう。
ただし不動産鑑定士は非常に難易度が高く、一般に2,000 ~ 4,000時間程度の学習が必要といわれています。資格は取得せず、不動産のリスクやメリットを調べるのはお金をかけて外注するのもひとつの手段かもしれません。コスパ・タイパの面から見れば、この後紹介する賃貸不動産経営管理士などのほうがおすすめです。
賃貸不動産経営管理士:家賃収入アップ・空室リスク減の知識が身に付く
賃貸不動産経営管理士は2021年に国家資格になった、賃貸物件の管理・運営や資産価値向上のための知識が網羅的に身に付く資格です。主に不動産投資を提案する人が取得する資格ではあるものの、自分で取得すれば家賃収入アップ・空室リスク減などさまざまなメリットを得られます。
宅地建物取引士は法律関連の内容が多い一方で、賃貸不動産経営管理士は実務的な不動産の管理に関する内容が大半を占めています。不動産投資での活用が目的であれば、先に賃貸不動産経営管理士の取得を目指すのがおすすめです。なお賃貸不動産経営管理士のメリットについては、下記の記事でより詳しく解説しているので参考にしてみてください。
参考不動産投資に役立つ!賃貸不動産経営管理士の資格取得メリットとは?
資格を取るのは面倒!だけど資産運用がしたい…おすすめの方法はある?
資格を取るのが手間に感じるけど資産運用を始めたい方には、ワンルームマンションへの不動産投資がおすすめです。高額な建物を購入する不動産投資はハードルが高いと思われがちですが、ワンルームマンションなら元手10万円程度からスタート可能。さらに物件の管理や賃貸募集は不動産会社に任せられるため、手間もほとんどかかりません。
ワンルームマンションは資産価値が落ちづらく、入居者も集まりやすいのがポイントです。老後への資産形成をしながら、家賃収入や節税により少しずつ手取りを増やせます。上手くいけば物件数を増やし、本業以上の収入を得ることも可能です。
「知識0から始めるのが怖い…」という方は、ぜひ当サイトが提供する13冊の無料電子書籍をご活用ください。この13冊の電子書籍さえ読めば、不動産投資の基礎の基礎はバッチリ身に付きます。過度な勧誘もないので、まずは無料会員登録して13冊の電子書籍をゲットし、スキマ時間で知識をつけていきましょう。
まとめ
本記事では資産運用に役立つ資格を12種紹介しました。資産運用をするうえで必ず資格がいるわけではありませんが、リスク回避や利益の増大を狙える可能性が高まります。おまけに金融知識が身に付き、より収入の多い職種への転職も実現できるかもしれません。
「資格を取るのは面倒だけど、資産運用を始めたい…」という方にはワンルームマンションへの不動産投資がおすすめです。当社ではあなたの予算感や目標に応じた不動産投資のプランニングをしっかりと行います。資産運用に迷っている方は、ぜひ一度当社へお気軽にご相談ください。
この記事の執筆: 及川颯
プロフィール:不動産・副業・IT・買取など、幅広いジャンルを得意とする専業Webライター。大谷翔平と同じ岩手県奥州市出身。累計900本以上の執筆実績を誇り、大手クラウドソーシングサイトでは契約金額で個人ライターTOPを記録するなど、著しい活躍を見せる大人気ライター。元IT企業の営業マンという経歴から来るユーザー目線の執筆力と、綿密なリサーチ力に定評がある。保有資格はMOS Specialist、ビジネス英語検定など。
ブログ等:はやてのブログ