沖縄に大規模テーマパーク「JANGLIA」が誕生!不動産投資にもチャンス到来!?
- 更新:
- 2023/12/06
『沖縄に大規模テーマパーク「JANGLIA」を建設中』という話題に注目が集まっています。本記事では、2023年12月5日現在分かっているJANGLIAの情報をお届け。またこのテーマパークを手掛ける「森岡毅」氏が沖縄を選んだ理由や、開業までにクリアすべき課題点についても解説します。
「JANGLIA」が成功すれば、沖縄にも大きな変化が訪れるのはほぼ間違いありません。そこで不動産投資を専門とする当社が「JANGLIAが不動産市場・不動産投資に与える影響」についても解説。JANGLIAの情報が知りたい人はもちろん、不動産投資のチャンスを逃したくない人も要チェックです。
- 沖縄に建設される大規模テーマパーク「JANGLIA」とは?
- 森岡毅氏が沖縄を選んだ2つの理由
- 「JANGLIA」が開業までにクリアしなければならない4つの課題
- 「JANGLIA」の開業で沖縄はどう変わる?
- 「JANGLIA」開業は不動産投資のチャンス!?
- まとめ
沖縄に建設される大規模テーマパーク「JANGLIA」とは?
引用沖縄銀行
沖縄に大規模テーマパークが建設されると話題になっていましたが、2023年11月27日ついにその概要が発表されました。テーマパーク名は「JANGLIA(ジャングリア)」。まずはこの「JANGLIA」の、2023年12月5日現在で分かっている情報を見ていきましょう。
世界自然遺産「やんばる」の森があるエリアに建設!
「JANGLIA」が建設されるのは、世界自然遺産に登録された「やんばる」の森がある沖縄県名護市のエリアです。かつて「オリオン嵐山ゴルフ場」があった、約60haもの広大な土地に建設されます。USJ(ユニバーサルスタジオジャパン)が54haであることを考えると、国内有数の大規模テーマパークになるといえるでしょう。
開業予定は2025年8月の予定で、現在建設が徐々に進められています。まだ進捗状況などはほとんど公開されていないので、続報を待ちましょう。
手掛けるのはUSJを再建させた「森岡毅」氏
「JANGLIA」を手掛けるのは、かつてUSJの業績をV字回復させ経営再建させた実績のある「森岡毅」氏です。同氏はその後USJを退社し、マーケター集団である「株式会社刀」を大阪市に立ち上げ活動しています。森岡氏が立ち上げた株式会社刀は下記のような功績を積み上げており、今回の「JANGLIA」も成功への期待が高まっている状況です。
- 「ネスタリゾート神戸」の売り上げを1年で2倍に
- 「西武園ゆうえんち」をコロナ禍にもかかわらずチケット売り上げ13倍に
同氏は今回の「JANGLIA」も「勝ち筋がある」と豪語。沖縄のさらなる観光産業強化が期待されます。
目指すのは「都会にはない興奮と贅沢のテーマパーク」
「JANGLIA」が目指すのは、沖縄という条件を活かした「都会にはない興奮と贅沢のテーマパーク」。やんばるの大森林・大自然を活かし、USJや東京ディズニーランドのような「鉄とコンクリートで作られた世界」ではない、下記のようなアトラクションを計画しているようです。
- 広大なジャングルやエメラルドグリーンの海の360度遊覧体験
- 装甲車に乗り込んでジャングルを冒険するサファリライド
- ジャングルの絶景を見ながらのジップライン(※)
※ワイヤーロープなどに吊り下がり自重で滑走するもの。
森岡氏によれば「JANGLIAでしかできない体験をつくる」とのこと。既存のテーマパークの「マネ」では、わざわざお客さんが沖縄まで訪れようと思わないでしょう。お客さんが楽しめる、来たくなるテーマパークにするのはもちろんのこと、事業の「勝ち筋」として差別化を実現しようとしています。
参考沖縄北部テーマパーク「JUNGLIA(ジャングリア)」のイメージ映像
森岡毅氏が沖縄を選んだ2つの理由
森岡毅氏が数ある日本のエリアから沖縄を選び、「JANGLIA」を建設しようとしている理由は下記の2つです。
- 中国・台湾などから4時間以内にアクセスできる
- 安定した気候で恒常的な需要が見込める
それぞれ見ていきましょう。
理由①:中国・台湾などから4時間以内にアクセスできる
「JANGLIA」を建設する沖縄は、中国・台湾などから4時間以内にアクセス可能な地政学的メリットの大きい地域です。3時間圏内に約4億人、4時間圏内に約20億人もの人口圏があるため、圧倒的に観光産業に有利なエリアとなっています。
観光産業を成功させるためには、国内需要だけでなく外国人観光客のニーズをキャッチすることが重要です。「USJや東京ディズニーランドでは楽しめない斬新な巨大テーマパークができた」と話題になれば、外国人観光客の呼び込みも実現できるでしょう。
理由②:安定した気候で恒常的な需要が見込める
沖縄は日本の中でも安定した気候で、年中恒常的な需要が見込めます。テーマパークを楽しんだ後に海でスキューバダイビングを年中楽しめるエリアは、日本では沖縄以外にはありえません。気象庁のデータによれば、2022年は1月ですら平均気温が17.7度。平均20度を下回るのは、12月 ~ 2月のたった3か月間でした。
参考気象庁
四季がハッキリしている日本では、雪の降る冬に観光客が減る傾向があります。しかし沖縄なら気候を心配する必要はほとんどありません。強いていえば台風の上陸頻度が多い程度で、圧倒的に安定した気候の沖縄は常に観光客の来訪に期待できるでしょう。
「JANGLIA」が開業までにクリアしなければならない4つの課題
森岡氏が勝ち筋を見出している「JANGLIA」ですが、下記4つの課題もあると考えられます。
- アクセス性が悪すぎる
- 「環境破壊」のイメージを払拭する必要がある
- 地域の伝統や文化が反映されていない
- 沖縄の「観光業離れ」で人手不足が予想される
それぞれ見ていきましょう。
課題①:アクセス性が悪すぎる
JANGLIAは「アクセス性が悪すぎるのでは」といわれています。かつての「オリオン嵐山ゴルフ場」へ行くには、1車線の「名護宜野座線」を通行する必要があるためです。もし観光客が増えれば、この1車線の道路だけでは間違いなく渋滞が起きてしまうでしょう。
また観光客の大半は那覇空港からJANGLIAへアクセスすると考えられますが、この間の距離が83.4kmと遠すぎます。車でアクセスするには、沖縄自動車道を使ってもおよそ1時間半かかってしまう状態です。
現状の観光施設の大半が沖縄県南に集中していることもあり、「アクセス性の悪いJANGLIAにわざわざ行きたがるのか」という意見も。根本的な交通網の改善などが必要になるかもしれません。
課題②:「環境破壊」のイメージを払拭する必要がある
「JANGLIAは環境破壊だ」という意見が一定数挙がっています。実際にはゴルフ場の跡地を活用するため、新たに木を伐採するなどの環境破壊はありません。しかし一部住民の強い反対意見もあることから、ポジティブに事業を始めるには悪いイメージの払拭が必要でしょう。この点は、森岡氏の手腕が問われます。
課題③:地域の伝統や文化が反映されていない
JANGLIAのイメージ映像を見た人からは「沖縄地域の伝統や文化がJANGLIAには反映されていない」というネガティブな声も多数挙がっています。わざわざ世界自然遺産でやることか、という意見も少なくありません。
JANGLIAのPV
沖縄を応援してる身としては、かなり残念なPVでした
なにをするにも歴史観とか大切だよなぁ。
引用X
しかし森岡氏が目指すのは「都会にはない興奮と贅沢のテーマパーク」です。今後、沖縄ならではの特色を取り入れたアトラクションの発表が期待されるでしょう。
課題④:沖縄の「観光業離れ」で人手不足が予想される
近年沖縄の若者の「観光業離れ」が進んでおり、1,000 ~ 2,000人規模の労働力が必要なJANGLIAの人手不足が予想されます。沖縄タイムスによれば、2022年の県民意識調査における「観光業で働きたくない」人は34.9%。「あまり働きたくない」という回答と合わせると50%を超えています。さらに「子どもを観光業で働かせたくない」親は4割以上にのぼりました。
参考沖縄タイムス
この「観光業離れ」は不規則なシフト労働や非正規就業、待遇の悪さなどが原因と考えられています。現状を一転させる「労働力確保」は実現できるのでしょうか。
「JANGLIA」の開業で沖縄はどう変わる?
JANGLIAの開業で、沖縄には下記3つの影響があると考えられます。
- ホテルの開業が大きく増える
- JANGLIA周辺の道路工事が進む可能性が高い
- 従業員の住居確保のためマンションも多数建つ
それぞれ見ていきましょう。
ホテルの開業が大きく増える
現在も沖縄は観光客が多く、ホテルの客室はすでに不足している状態です。JANGLIAが開業すれば、客室の需要・供給バランスの崩壊は避けられません。名護市周辺を中心にホテルがいくつも開業し、国内外の観光客が滞在できるようになるでしょう。同時に、ホテルが建つことにより新たな雇用も生まれます。
JANGLIA周辺の道路工事が進む可能性が高い
「課題①:アクセス性が悪すぎる」で解説したように、JANGLIAへのアクセスはお世辞にも良いとはいえません。特に1車線しかない「名護宜野座線」には、間違いなくテコ入れが必要になるでしょう。
JANGLIAに相応の観光客が集まるなら、車の進入ルートも1つでは足りなくなります。既存道路の整備や新たな交通ルートの確保のため、大規模な道路工事が進む可能性が高いです。
従業員の住居確保のためマンションも多数建つ
JANGLIAや新たに建つであろうホテルの従業員の住居は、現状では確保できません。マンション・アパートが名護市を中心に建設され、街並みが大きく変わることが予想されます。1,000 ~ 2,000人規模の人手が必要になることを考えると、新たにタワマンのような大規模物件が生まれる可能性もゼロではないでしょう。
「JANGLIA」開業は不動産投資のチャンス!?
「JANGLIA」の開業は不動産投資においてもチャンスをもたらすと考えられます。詳しく見ていきましょう。
地価の上昇はほぼ間違いなし!先行者利益を得られる可能性大
大規模テーマパークJANGLIAが開業すると、需要の高まりによる名護市を中心とした沖縄の地価上昇はほぼ間違いありません。観光客向けのホテルが建設されたり、従業員の住居確保のためにマンションが建ったりすれば、さらに地価や家賃相場を押し上げていくでしょう。
つまり今から投資しておけば、地価や家賃上昇の恩恵をダイレクトに受けられるかもしれないということ。先行者利益のチャンスを逃したくない方は、沖縄の物件をリサーチし始めるのがおすすめです。
リスキーな部分もあるので出口戦略の検討は必須
先行者利益を得るチャンスともいえるJANGLIAの開業ですが、まだ先行き不透明な部分が少なくありません。『「JANGLIA」が開業までにクリアしなければならない4つの課題』で解説したように、JANGLIAにはアクセス性をはじめとした大きな課題点があります。森岡氏が勝ち筋を見出していると発言はしているものの、100%事業が成功するとは言い切れません。
もしJANGLIAが失敗してしまったら地価や家賃相場が下がるだけでなく、売却先が見つからずに負債を抱えてしまうリスクもあります。つまり「出口戦略」の検討は必須で、もし高いリスクを避けたいなら沖縄への投資はやめておいた方が良いでしょう。
初心者は安定した「東京23区」「大阪」などの地域がおすすめ
不動産投資初心者は、安定して需要が高まり続けている「東京23区」「大阪」などの地域を狙って区分マンション投資をするのがおすすめです。不動産投資のメインターゲットである「単身世帯」の数は年々増加しており、東京においてはなんと50.26%が単身世帯。マンション投資における最大の課題である「空室発生リスク」を大きく抑えられます。
参考東京新聞「東京都内の世帯、半分以上が一人暮らし 単身世帯の比率は50.26%」
安定感が売りの地域で「一発当てる」のは難しいものの、節税や資産形成の面でのメリットまで考えれば投資する価値は大いにあるでしょう。出口戦略をすぐに見通せない初心者が、まだ「JANGLIA」の成否が見通せない沖縄に投資するリスクを負うのもあまりおすすめしません。
当社では東京23区・大阪を中心に多数の物件を取り扱っており、皆さんの求める将来像に応じた真摯なご提案をいたします。「資産形成や手取り増は魅力的だけど、なるべくリスクは取りたくない…」「老後2,000万問題をクリアできそうになくて焦っている…」という方は、ぜひ一度当社の無料相談をご利用ください。
まとめ
森岡毅氏が手掛ける大規模テーマパーク「JANGLIA」。「都会にはない興奮と贅沢のテーマパーク」をテーマにしたJANGLIAは、地政学的なメリットや気候の安定性から、沖縄の観光産業をより活性化させることが期待されます。
JANGLIAの開業でホテルやマンションなどがいくつも建ち、地価の上昇やマンションの家賃相場の押し上げが始まる可能性が高いです。不動産投資のチャンスである一方で、交通アクセスの面などの課題も多く100%利益が得られるとは限りません。
リスクを取りたくない方は、当社がメインに取り扱うような東京23区・大阪などの安定した地域の物件に投資するのがおすすめです。低いリスクで手取りを増やしたり資産形成したりしたいなら、まずは当サイトに無料会員登録して不動産投資の基礎が学べる13冊の電子書籍をゲットしてみてください。
この記事の執筆: 及川颯
プロフィール:不動産・副業・IT・買取など、幅広いジャンルを得意とする専業Webライター。大谷翔平と同じ岩手県奥州市出身。累計900本以上の執筆実績を誇り、大手クラウドソーシングサイトでは契約金額で個人ライターTOPを記録するなど、著しい活躍を見せる大人気ライター。元IT企業の営業マンという経歴から来るユーザー目線の執筆力と、綿密なリサーチ力に定評がある。保有資格はMOS Specialist、ビジネス英語検定など。
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