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「ヌック」の魅力とは?!自宅に作る憧れ「こぢんまり」空間の実例と作り方を紹介!

ヌック, 魅力, こぢんまり

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「在宅勤務で仕事とプライベートの区切りが付きにくい」
「家にいる人数が増えてプライバシーがなくて落ち着かない」

もしそんな悩みがあれば、自宅に「ヌック」を取り入れてみるのはどうでしょうか?

ヌックとは、「部屋」とまではいえない、「ゆるくゾーニングされたこぢんまりとした空間」のことです。

家の中であまり有効活用できていないちょっとした空間を利用することで、スペースの活用だけでなくデザイン性と快適さまで兼ね備えたヌック。

昨年頃から部屋にヌックを取り入れるのが人気になっており、インテリア共有サービスで有名なRoomClipでも「2022年キーワードランキング」で10位にランクインしています。

リフォームや間取りの工夫によりヌックを取り入れることで快適な生活空間を手に入れられ、自宅だけでなく不動産投資においても物件の快適性と魅力が上がり収益向上や入居率の向上の効果が期待できます。

本記事をご覧いただくことで、今注目のヌックについての理解を深めることができるとともに、賃貸でもできる「後付けヌック」の作り方を知ることができます。

ヌックとはどんなもの?

「ヌック」について何となくわかってはいても、具体的にどんな空間をヌックと呼ぶのでしょうか?

ヌックの特徴を知るために、まずは語源と歴史から解説していきます。

「ヌック」は何語?語源と歴史

ヌックはスコットランド語の「neuk(ヌーク)」が語源と言われています。

ヌークは「角」「隅」といった意味で、「炉火」を意味する「Ingle」と合わせて、「ingleneuk = 暖炉のそばの隅(炉端)」といった意味合いでスコットランドを中心に使われてきました。

空間内空間

川口佳子氏の論文によると、スコットランドには「19世紀末から20世紀初頭に登場するインテリア・デザインの要素として、光や空気を遮断するために室内を部分的に囲う衝立て(スクリーン)がある。これは主に暖炉の周辺などに置かれ、暖かい空気を逃さないようにするための、多くは可動式の家具である」と述べています。

引用川口佳子."C. R. マッキントッシュの空間構成の手法論について : インテリア・デザインにおける「空間内空間」の分析を中心に."デザイン理論 52.(2008):49-62

暖炉の周辺を衝立や家具などで小規模の空間に仕切り、暖かい空気を逃さない効果と快適さを与える役割を兼ねていたわけです。

日本でも、大正時代に建てられた洋風建築にヌックが取り入れられた邸宅があり、日本にヌックが入ってきたのは案外昔だったことがわかります。

ヌックの定義と特徴

ヌックの厳密な定義はないですが、「暖炉の暖かい空気を逃さないような小さな空間を作る」というヌックの本来の意味からすると、以下の3つのポイントが特徴として考えられます。

  • 広すぎず、こぢんまりした空間(椅子と簡単なテーブルが置けるくらい、居室にはならない3畳未満程度
  • ドアなどは設けられていないが、適度に区切られた空間(暖かさが逃げない程度)
  • くつろげる空間

また、ヌックが作られている建物を見ると、段差や小さめの間口、床・壁の素材の変化により「別の空間」としてゾーニングしているのがヌックの特徴といえるでしょう。

ヌックの設置場所と使い方の実例

家族の人数や年齢によってヌックの適した使い方が変わってきます。続いて、利用用途別に、「こぢんまり空間」であるヌックを実際どのように利用しているかを見ていきましょう。

実例①:キッズスペースや子供部屋として使う

小さい子供が家族にいる場合におすすめなのが、ヌックをキッズスペースとして使用する方法です。小さい子供であればこぢんまりとしたヌックのスペースでも充分に過ごせるだけでなく、「狭い場所のワクワク感」や「自分だけの特別な場所」が子供心を存分に満たせます。

また、リビングとつながったヌックの場合、子が親の気配を感じて安心できるというだけでなく、親側にもメリットが存在します。完全に仕切らないヌックは親も子供の遊びを邪魔せずに様子がうかがえるため、家事の時間や自分の時間を取りやすくなるという点です。

さらに、スペースが区切られているため、小さい子供を持つ家庭にありがちな「リビング全体が散らかって生活感がすごい」という困りごとを防ぎやすいのもメリットです。

子供が大きくなったら読書や勉強スペースとして使ってもよいでしょう。

実例②:くつろぎスペースとして使う

小さいお子さんがいない、もしくは複数いて小さな空間ではキッズスペースとして使えないという場合は、ヌックをくつろぎスペースとして使う方法もあります。

広すぎてスペースが余っているリビングや廊下の一角にソファーを置けば、腰掛けたり軽く横になったりできます。

横に本棚を置けば「リーディングヌック」と呼ばれる読書スペースになりますし、長机と椅子を置いて兄弟や親子で並んで作業や勉強をするのも、個室ではできない家族の交流が取れるのもメリットではないでしょうか。

上の写真はキッチンの横にヌックがある間取りです。暖炉の代わりに料理の熱や湯気の暖かい雰囲気を感じられるヌックで、お子さんと話しながら料理をしたり、簡単なダイニングとしても利用したりできます。

実例③:書斎や趣味部屋として使う

ヌックのこぢんまりとした落ち着いた空間が活かせるのが、書斎や趣味部屋としての利用法です。

階段下やロフト、屋根裏などの居室としては使えない狭さが、書斎としては「集中できる」「仕事をしていても家族のリラックス感を邪魔しない」というメリットに変わります。

上の写真ではリーディングヌックとして使用していますが、小さな机とパソコンを置けば書斎としても充分使用できます。

また、ヌックの適度な広さは趣味のコレクションスペースにも最適です。「趣味の空間」が秘密基地みたいでワクワクしますし、部屋全体に置くのとは違い、限られたスペースのためぎっしりコレクションを並べても家全体の雰囲気を壊さないのもメリットです。

実例④:ベッドスペースとして使う

ヌックをベッドスペースとして使う方法もあります。

こぢんまりとして落ち着くヌックはベッドスペースとしてもぴったりです。写真のようにヌック部分の壁紙を変えると部屋にメリハリが出てデザイン性も上がりますし、ベッドの下部分を収納にすれば、おしゃれなだけでなく実用性も充分です。

寝つくまでの時間も楽しみになりそうな利用法だといえます。

ヌックが欲しい!賃貸でもできる後付けヌックの作り方

これまでご紹介したのは、あらかじめヌックスペースがデザインされている間取りでした。

しかし、ヌックが欲しい!と思っても、予算の都合や自宅が賃貸といった理由からリフォームできない場合もあるでしょう。

そこでここからは、リフォームせずに工夫してヌックを作る方法を紹介します。紹介する方法を参考に、ヌックを取り入れられる場所があるか探してみてください。

作り方①:ベンチやベッドで区切る

特にマンションでは、壁に柱の関係でフラットでない部分があるのではないでしょうか?

そういったスペースがあれば、上の写真のようにサイズの合ったベンチを置けば簡単にヌックが自宅に作れます。

横に本棚を置いてリーディングヌックとして使ったり、ちょっとした仕事や勉強にも使用可能です。

ヌックを設置できるようなスペースがなくても、上の商品のようなベッド兼ソファーの両脇に背の高い棚を置けば好きな場所にヌックを作れ、SNSなどでも実際にこの商品を利用したヌックの例が紹介されています。

部屋の一角をヌックスペースにするには、「小さく区切る」「壁紙や床材、照明を変えてわかりやすくゾーニングする」「周りの床と段差を付ける」のがポイントです。

リビングに「和」ヌックを作るのも素敵ではないでしょうか。小上がりに加えてパーテーションやスクリーン、背の高い棚を使用して間口を狭くして区切ればゾーニングが可能です。

上の写真のように、窓際に壁面収納を利用して「窓際ヌック」にすると壁面の有効活用にもなります。陽当たりのよい窓辺にヌックを作れば、本来のヌックの使い方である「暖をとりながらくつろぐ」に近いスペースが作れます。

作り方②:押し入れや階段下を利用する

元々区切られている押し入れや階段下は、ドアを外せば手軽にヌックにできます。照明を取り付けたり壁紙を変えたりと、明確に雰囲気を変えるのがポイントです。

スペースに合わせた棚や天板、「剥がせる壁紙」も市販されているので退去時に原状回復が必要な賃貸でも手軽に挑戦できます。

作り方③:屋根裏・ロフトを利用する

「うまい使い道がわからなくて、なんとなく物置になっている」

そんな屋根裏やロフトがあったら、ヌックに改造してみるのはどうでしょうか?

居室にはできない天井の低い屋根裏やロフトが、雰囲気たっぷりの「特別な空間」に変身するかもしれません。

ヌックを自宅に作る効果

ヌックを作ることで、「集中力アップ」「リラックス」「空間のアクセント」などの効果が期待できます。

効果①:プライバシーと集中力の向上

小さな隠れた空間であるヌックには適度なプライベート性があり、外部の騒音や気になる視線から遮断されるため集中力を高める効果があります。

仕事や勉強に集中できるだけでなく、ほかの家族にとっても家族の姿が常に目に入ることが減るため、在宅勤務や長期休暇中など家庭内の在宅人数が増える時間帯のストレスの緩和にも役立つのが大きなメリットです。

ヌックにより場所のメリハリが生まれ、子供にとっては「勉強と遊び」、自宅で仕事をするような場合には「プライベートと仕事」といった気分の切り替えにも役立ちます。

効果②:リラックス効果

ヌックはくつろぎの場所としても利用でき、ストレス解消やリフレッシュ効果が期待できます。

ヌックをリラックススペースとして使う場合は、照明を少し暗めに調整してゾーニングするのがおすすめ。ヌックには飲食店などにある「半個室」のような効果があり、周りからある程度見える状況でありつつも落ち着くことができます。

自宅にリラックスできる専用の場所を持てれば、日常のストレスを軽減する助けになるでしょう。

効果③:空間のアクセント

ヌックはインテリアの一部としても機能します。

ヌックはそのスペースの狭さから部屋全体に使うには印象が強すぎるような色やデザインが使用できるメリットもあり、工夫を凝らせば家の内部における特別なスペースとして目を引く存在にもなるでしょう。リビングや廊下などの広いスペースにヌックを設けることで立体感やアクセントが加わり、空間全体の効果的な活用が可能です。

また、ヌックはさまざまな目的に使えるため、自分の趣味やライフスタイルに合わせてカスタマイズも可能です。デザイン性と住み心地が両立できるのがヌックのメリットでもあります。

まとめ

ヌックは自分や家族に合った環境を提供し生活の質や快適性を向上させるだけでなく、自宅にオリジナリティを加えるスペースとしても活用できます。

家のデザイン性を上げつつスペースの活用ができるヌックは人気も急上昇しています。

新築戸建てだけでなく、今までマイナスポイントとなっていたデッドスペースをヌックとしてリノベーションしアピールポイントに変える賃貸物件も今後増えてくる可能性があります。コロナ禍による在宅勤務の普及でワークスペース付き物件の需要が増えたように、今後ヌックが当たり前の間取りの一つになるかもしれません。

不動産投資においても入居者に好まれる内装や間取りについて知ることが重要であり、空室リスクを軽減することにも繋がります。資産性・収益性の向上のための取り組みとして、ヌックを取り入れてみるのはいかがでしょうか?

そのほかにも空室リスクを抑えるための工夫について関心のある方は、是非当社コンサルタントまでお気軽にご相談ください。

この記事の執筆: ひらかわまつり

プロフィール:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士資格を有するママさんライター。親族が保有するマンションの管理業務経験を有するなど、理論・実務の両面から不動産分野に高い知見を持つ。また、自身でも日本株・米国株や積立NISAなどを行っていることから、副業や投資系ジャンルの執筆も得意としている。解像度の高い分析力と温かみのある読みやすい文章に定評がある。不動産関連資格以外にも、FP2級、日商簿記検定2級、建築CAD検定3級、TOEIC815点、MOSエキスパートなど多くの専門資格を持つ。

ブログ等:ひらかわまつり

この記事の監修: 不動産投資コンサルタント 釜田晃利

老舗不動産投資会社にて投資用区分マンションの営業マンとして約10年間従事したのち、2015年にストレイトライド株式会社にて不動産事業をスタートしました。現在は取締役として会社経営に携わりながら、コンサルタントとしてもお客様へ最適な投資プランの提案をしています。過去の経験と実績をもとに、お客様としっかりと向き合い、ご希望以上の提案が出来るよう心がけています。

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中立の観点でアドバイスを行います。

不動産投資で成功するためのアドバイスですので、お客様のご状況によっては不動産投資をあきらめていただくようおすすめする場合もございます。あらかじめご了承ください。

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