【不動産投資】人気の大阪・谷町四丁目駅!周辺地域の特徴や投資情報を分かりやすく解説します
- 更新:
- 2023/06/19

大阪市中央区にある「谷町四丁目」のエリアがどのようなところかご存じでしょうか?谷町四丁目自体は中央区の主要地域とは言い難いですが、「梅田」や「心斎橋」「天王寺」などの主要地域と隣接しており、アクセスが良いことから非常に人気のあるエリアです。
今回は「谷町四丁目駅」の基本的な特徴から、主要地域へのアクセス状況、周辺エリアの特徴についてご紹介します。あわせて単身者層を中心に賃貸需要の高まりがみられる、谷町四丁目エリアの不動産投資情報を見ていきましょう。ぜひ日々の投資活動にも役立ててみてください。
谷町四丁目駅の特徴
谷町四丁目駅は1967年に開業した、大阪市中央区谷町四丁目にある駅です。現在の「大阪メトロ谷町線」となっている「2号線」が当時開通した際、梅田方面からの終着駅としてスタートしました。「谷町四丁目」とは言いつつも、駅の地下施設の大半が谷町三丁目に属するのが特徴です。
2020年時点では1日延べ約78,000人が利用しており、当駅が属する谷町線、中央線ではともに第3位の利用人数となっています。周辺に「梅田」「難波」「天王寺」などの発展する主要エリアがあることから、谷町四丁目駅の利用者は相乗的に増加する一方です。
利用可能な路線と主要地域へのアクセス
谷町四丁目駅から利用できる路線は以下の2つです。
- 大阪メトロ谷町線
- 大阪メトロ中央線
大阪メトロ谷町線は「東梅田」「天王寺」などの主要駅に、中央線は「本町」などの駅に直通する路線です。各主要エリアへの所要時間を見てみましょう。
駅名 | 谷町四丁目駅からの所要時間 |
---|---|
東梅田 | 15分 |
天王寺 | 7分 |
本町 | 3分 |
心斎橋 | 10分(乗り換え1回) |
なんば | 8分(乗り換え1回) |
中央区の主要エリアの大半に15分以内で着けるのが魅力です。心斎橋駅、なんば駅に行くには乗り換えが1回必要ですが、谷町四丁目駅近くの住宅街からなら徒歩10分程度で着くので、実際は電車を使う必要がほぼありません。
谷町四丁目駅が主要エリアへ好アクセスであるおかげで、買い物や通勤が非常に便利で人気のある地域となっています。
谷町四丁目駅の改札口の様子
谷町四丁目駅には「北改札」「南改札」「中改札」「東改札」の4つの改札口があります。それぞれの出口の雰囲気を、写真付きで見てみましょう。
北改札側:ホテル・ビルが立ち並ぶオフィス街
北改札から出ると、ホテルやビルなどの高い建物が立ち並んでいます。ほとんどの建物がオフィステナントとなっており、北改札は多くのビジネスマンで溢れているのが特徴です。北東部に進んでいくと合同庁舎や大阪府庁がある官公庁街となっており、ガラッとお堅い雰囲気に変わるのも特徴のひとつでしょう。
さらに北東部に進むと大阪城もあるため、休日はオフィス街のビジネスマンに観光客が入り乱れた、よそではあまり見られない不思議な雰囲気となっています。
南改札側:高層タワマンが多いオフィス・住宅街
南改札から出てすぐのエリアは、高層タワマンが非常に目立つオフィスと住宅が入り乱れた環境となっています。コンビニが多く、比較的利便性の高いエリアです。少し南下すると「谷四錦郷公園」といった大きな公園があり、意外にも緑が多い印象を受けるでしょう。
さらに南下していくとほとんど住宅しか見られなくなり、一気に「住宅街」となった印象を受けます。後半で解説しますが、このエリアは単身者が非常に増えており、賃貸需要がとても高い地域です。
中改札側:目の前に合同庁舎第4号館
中改札から出ると、すぐ目の前に17階建ての「合同庁舎第4号館」が見えてきます。大阪府の合同庁舎としては最大の高さを誇り、初めて見た際にはその雰囲気に圧倒される方も少なくないでしょう。なお合同庁舎以外の建物も比較的高階層で、中改札側出口はまるで閉鎖空間にいるかのような印象を受ける方が多いです。
東改札側:南に医療センター、北に公園
東改札側は南と北に2か所出口があり、それぞれ高速道路で分断されているため、どちらから出るかで大きく場所が変わります。南側から出ると、すぐに「大阪医療センター」が見えてきます。北側から出ると「難波宮跡公園」がすぐに見えるので、緑の多い印象を受けるでしょう。
谷町四丁目駅周辺エリアについて
谷町四丁目、通称「タニヨン」駅周辺エリアの特徴を見ていきましょう。
谷町四丁目駅の特徴は以下の4つです。
- 北側は落ち着いた雰囲気の官公庁街
- スーパー・ドラッグストア・飲食店が充実
- 非常に治安が良い
- 南側はコンビニが多く住みやすい住宅街
それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
特徴①:北側は落ち着いた雰囲気の官公庁街
谷町四丁目駅の北側、特に北東側においては、落ち着いた雰囲気の官公庁街が広がっています。中改札側から出てすぐには「大阪合同庁舎第4号館」があり、正方形で全体が均一な見た目であることから、荘厳な雰囲気を感じられるでしょう。
第4号館の裏手には同じく合同庁舎の第2号館や大阪労働局、家庭裁判所などが配置されており、かなりの「お堅い雰囲気」が感じられるエリアです。さらに北に進むと警察署や大阪府庁もあるため、中央区の中でもトップクラスに平和で、落ち着いた雰囲気のエリアとなっています。
特徴②:スーパー・ドラッグストア・飲食店が充実
谷町四丁目エリアは全体的にスーパーやドラッグストア、飲食店など生活に関する施設が充実しています。スーパーは駅から徒歩5分圏内に「イズミヤ」「KOHYO」があるほか、徒歩10分圏内に「ドン・キホーテ」もあるため、食料品の調達に困ることはないでしょう。
ドラッグストアは本町通り沿いに点在しており、日用品や医薬品の調達も容易です。また梅田や難波などの主要地域よりリーズナブルな飲食店も多いため、単身サラリーマンにとっては非常に嬉しい環境となっています。
特徴③:非常に治安が良い
谷町四丁目エリアは、非常に治安の良い地域として有名です。谷町四丁目が属する中央区は大阪府内の犯罪発生数ワースト1位となっていますが、そのイメージを払拭する治安の良さとなっています。下記の図は、大阪府警察が公開している「犯罪発生マップ」の2022年3月から2023年2月までのデータを抜き出したものです。
黄緑、ピンクのマークがあるのが犯罪のあった地点です。谷町四丁目エリアでは、1年間でわずか5件の犯罪しか起きていないことが読み取れます。対して中央区の主要エリア「なんば駅」の周辺を見てみましょう。
説明不要なほど、谷町四丁目エリアとなんば駅周辺エリアでは犯罪件数に大きな差があることが分かります。谷町四丁目は警察署や大阪府庁が駅のすぐ近くにあることも、治安が良いことの背景にあるでしょう。主要地域への好アクセスを得つつ、非常に安心して生活できるのが谷町四丁目エリアのひとつの強みです。
特徴④:南側はコンビニが多く住みやすい住宅街
谷町四丁目駅から少し南下していくと、マンション・アパートが立ち並ぶ住みやすい住宅街が広がっています。ファミリー層・単身者層どちらにも人気ですが、近年は単身者層が圧倒的に増えているのがこの住宅街の特徴です。
コンビニもある程度の数あり、単身者にとってかなり住みよい地域となっています。先述したように徒歩で行ける範囲にスーパーやドン・キホーテがあるので、日用品や食料品など生活に必要なものの調達に困ることはないでしょう。
谷町四丁目駅周辺エリアの主要スポット
谷町四丁目駅周辺エリアには、以下のような主要スポットがあります。
- 大阪城公園
- 大阪歴史博物館
それぞれ、どんなスポットなのか見ていきましょう。
大阪城公園
大阪城公園は谷町四丁目駅の北東部にある、まさに街のシンボルともいえる大きな公園です。観光客が訪れることはもちろん、地元の人がランニングに活用したりと、幅広い層から人気のあるスポットとなっています。
2017年には住民のニーズに応えつつ、より広い客層を獲得しようと飲食店やカフェの展開もスタートしました。そのほかにもコンサートホールがあるなど、「城」と「公園」のイメージにとらわれない、非常に多くの楽しみ方ができるスポットです。
また公園敷地内にある「太陽の広場」では休日にイベントが開催されることも多く、観光客から地元住民まで集まり非常に賑わいを見せています。
大阪歴史博物館
大阪歴史博物館は谷町四丁目駅東改札側の出口を出て、「難波宮跡公園」を脇目に北上していった位置にあります。中に入ると1350年もの大阪の都市としての歴史を、原寸大の復元建物や豊富な実物資料により再現しているのが特徴です。
地下にある「難波宮遺構」のガイドツアーや子供向けの体験イベントも行っており、休日は観光客で賑わっています。10階の展望スペースからは大阪城が一望でき、冬季の閉館(17時)の直前はライトアップされた夜景を楽しめるため、意外にも地元住民のデートスポットとしての需要もあるようです。
谷町四丁目駅周辺への不動産投資について
結論から言うと、谷町四丁目駅周辺は賃貸需要が高く、不動産投資にはうってつけのエリアです。駅から少し南下するとマンションが立ち並ぶ住宅街が広がっており、単身・ファミリー層ともに人気の地域となっています。
とはいえ谷町4丁目駅周辺はオフィス街のようなエリアであることから、近年は単身者への需要が高まっている状態です。具体的なデータを見ていきましょう。
谷町四丁目駅周辺の単身世帯数は?
谷町四丁目の全体の世帯数とそのうち単身世帯数、そして単身世帯数の割合について調査しました。
年度 | 2010 | 2015 | 2020 |
---|---|---|---|
全体の世帯数 | 528 | 596 | 658 |
単身世帯数 | 249 | 291 | 338 |
単身世帯数の割合 | 47.1% | 48.8% | 51.3% |
全体の世帯数増加に対する単身世帯数の増加割合 | - | 61.7% | 75.8% |
参考e-Stat「国勢調査」2010、2015、2020年分
谷町四丁目駅周辺はもともと単身者が多く、全体の40数%が単身世帯という状態でしたが、2020年にはついに単身世帯数が過半数となりました。全体の世帯数も大きく増加する傾向にありますが、世帯数の増加に対する単身世帯数の増加割合も成長傾向です。
2015年から2020年の間には全体の世帯数が62世帯増加しましたが、単身世帯数はそのうち75.8%の47世帯となっています。近隣主要エリア「梅田」の再開発の背景などもあり、今後も単身世帯数を中心に世帯の増加が進み、相乗的に賃貸需要も高まっていくと推測できるでしょう。
単身世帯向けマンションの家賃相場は?
不動産投資において重要な指標のひとつが、エリアにおける家賃相場です。谷町四丁目エリアにおけるマンションの家賃相場を見ていきましょう。
マンションの間取り | 家賃相場 |
---|---|
ワンルーム | 5.94万円 |
1K | 6.38万円 |
1DK | 8.42万円 |
1LDK | 11.60万円 |
ワンルームマンションの家賃相場で見ると梅田エリアが平均7.0万円、本町エリアが平均6.6万円ほどとなっています。そのため谷町四丁目エリアの相場は、主要地域よりも1万円前後安いのが特徴です。
谷町四丁目エリアの魅力は、主要地域に住むより家賃を抑えつつ、短時間でアクセスが可能な点です。「家賃負担を若干減らしつつも、通勤負担は軽い地域に住みたい」という単身者からの需要が高いため、比較的空室リスクも低いエリアとなっています。
高い家賃水準に対して物件価格の相場はそこまで高くなく、高利回りの維持も期待できます。さらに2019年から2022年の3年間で、谷町4丁目エリアの物件価格は平均10.61%も上昇しているため、今後資産価値の向上も見込める不動産投資に好機なエリアといえるでしょう。
まとめ
谷町四丁目駅周辺エリアは治安がよく住みやすい、非常に賃貸需要の高いエリアです。今後も単身者を中心に人口は増加し、賃貸需要はさらに高まるとみられています。
谷町四丁目駅周辺エリアは家賃相場こそ主要地域よりも若干安くはなっていますが、その分物件価格はあまり高くなく、高利回り・低空室リスクが期待できます。資産価値の向上も期待できるため、不動産投資への期待値も高まる一方です。
当社でも谷町四丁目駅周辺エリアの投資マンションを取り扱っておりますので、ご興味のある方はぜひ一度ご相談ください。

この記事の執筆: 及川颯
プロフィール:不動産・副業・IT・買取など、幅広いジャンルを得意とする専業Webライター。大谷翔平と同じ岩手県奥州市出身。累計900本以上の執筆実績を誇り、大手クラウドソーシングサイトでは契約金額で個人ライターTOPを記録するなど、著しい活躍を見せる大人気ライター。元IT企業の営業マンという経歴から来るユーザー目線の執筆力と、綿密なリサーチ力に定評がある。保有資格はMOS Specialist、ビジネス英語検定など。
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