つくばみらい市の地価上昇率が高い！街の魅力・不動産投資はアリなのか徹底解説
- 更新：
- 2024/02/22
不動産投資家の方は「つくばみらい市の地価が上がっている」という情報をキャッチして、この記事にたどり着いたのではないでしょうか。事実としてつくばみらい市の地価はここ数年うなぎ上りで、東京圏の地価上昇率上位を独占している状態となっています。不動産投資家としては、これは見逃せない状況でしょう。
そこで今回はつくばみらい市の地価上昇率や不動産市場・人口動向の現状や、街の魅力について詳しくまとめました。そしてまとめた内容をもとに、結局のところつくばみらい市への不動産投資はアリなのか解説します。狙い目の収益物件を探している不動産投資家の方は必見です。
つくばみらい市が東京圏の地価上昇率トップ3を独占中！
令和4年地価調査によれば、茨城県のつくばみらい市が東京圏の地価上昇率トップ3を独占しています。前年比10％以上を超えているのは、つくばみらい市の3地区のみです。
引用つくばみらい市
1位は「みらい平駅」を中心に住宅街が広がる「陽光台」のエリア。次いで隣の富士見ヶ丘エリア・紫峰が丘エリアが2位・3位にランクインしました。この辺りの地図を見ると中規模のスーパーがひとつあるのみで、あとはほとんどが住宅です。ここだけ見ると、さほど人気が出て地価が上がるようなエリアには見えません。
そこでまずはつくばみらい市の不動産事情や人口の状況など、地価上昇の要因となったであろう要素について見ていきましょう。
市内100区画あった住宅分譲地は2021年の1年間で8割が成約
つくばみらい市内では、2021年に約100区画の住宅分譲地を販売していました。この2021年の1年間だけで、8割以上の住宅分譲地が売れたといいます。
参考NHK
住宅分譲地が売れたということは、当然家が多く建ったということ。家が建てばお金が流れるため、相乗的に地価は上がっていきます。令和4年（2022年）地価調査での著しい地価上昇には、住宅分譲地が多く売れたことが大きな要因として考えられるでしょう。
転入超過も続き街は発展傾向
つくばみらい市が住民基本台帳のデータをまとめた資料によると、令和2年から令和4年にかけて転入者は増え続けています。転入超過（転入－転出がプラス）も続いており、人口が増え続けている状態です。
引用つくばみらい市
先ほどの住宅分譲地の成約からも分かるように、多くの人が他都道府県・他市からつくばみらい市へと移住していることがわかります。令和5年も1 ～ 3月にかけて毎月人口が増加している（※）ことから、今後もつくばみらい市の転入超過・人口増の傾向は続く可能性が高いでしょう。
※参考：茨城県「茨城県の人口と世帯（推計）令和5年（2023年）4月1日現在」
優良企業の進出も地価上昇に一役買っている
つくばみらい市にある「福岡工業団地第2期地区」では、令和4年度から大規模な造成工事が始まりました。ここに下記のような、日本を代表する優良な大企業の誘致が決定しています。
- 日清食品株式会社
- 株式会社クボタ
- トーイン株式会社
- 第一電材株式会社
- アミノ化学工業株式会社
- ダイキン工業株式会社
参考つくばみらい市
造成工事によりかかったコストが地価に反映されるのはもちろん、大企業の誘致は新たな雇用を生み、人口増加による経済の活性化をもたらします。この優良な大企業のつくばみらい市への進出も、つくばみらい市の地価上昇に一役買っているのでしょう。
つくばみらい市はどんな街？概要を紹介
ここで、そもそもつくばみらい市がどのような街なのか概要を解説します。
茨城県南西部、東京都心から約40kmの「首都圏近郊都市」
つくばみらい市は茨城県南西部に位置し、東京都心部から約40kmの距離にあります。国道294号線・354号線や常磐自動車道が通っており、さらには首都圏新都市高速鉄道「つくばエクスプレス」で東京都へのアクセスが容易なことから「首都圏近郊都市」として位置づけされているのが特徴です。
また鬼怒川・小貝川と2つの大きな河川が流れているため、その周りに水田・畑が広がっているのも特徴。地形を活かした農業が発展しています。
旧伊奈町・旧谷和原村が合併して平成18年に誕生
引用つくばみらい市
つくばみらい市は、平成18年に旧伊奈町と旧谷和原村が合併してできた比較的新しい自治体です。当初は守谷市・旧水海道市（現在の常総市の一部）を含む4市町村合併が計画されていましたが、さまざまな経緯があり最終的には2村のみの合併となりました。
つくばエクスプレスが通る茨城県内の主要駅「みらい平駅」があることから、つくばみらい市は茨城県のひとつの玄関口としての役割を果たしています。住宅地開発やショッピングセンターの整備なども順調で、今後も成長が期待できる市といえるでしょう。
人口約51,000人・面積約79.16㎢の街
つくばみらい市の人口は、令和6年2月1日現在で51,353人です。決してまだ多くはありませんが、転入超過の傾向が続いており人口が徐々に増え続けています。
面積は約79.16㎢と広く（東京都でいうと武蔵野市の約7倍）、その割には人口が少ないと感じるかもしれません。これはつくばみらい市の半分近くが丘陵となっており、ゴルフ場・畑などが広がっているのが要因です。平地のエリアだけ切り取れば、それなりに高い人口密度となります。
つくばみらい市の5つの魅力・人気の理由を解説
転入超過・人口増の傾向が続き地価が上昇するつくばみらい市には、下記5つの大きな魅力がありました。
- 都心へ電車で約40分の好アクセス
- 子育て支援・移住サービスが充実
- 農業が盛んで新鮮な野菜が安く手に入る
- 商業施設の充実度もアップ中
- 上がっていてもまだまだ安い地価で家が建てやすい
それぞれの魅力について、詳しく紹介していきます。
魅力①：都心へ電車で約40分の好アクセス
つくばみらい市から東京都心部までは、電車で約40分の好アクセス。市の中心部にある「みらい平駅」は、つくばエクスプレスで東京都秋葉原まで直通となっています。乗り換えの手間なく休日にフラッと都内へショッピングへ行ける距離感は、定住者にとって大きな魅力です。
片道40分程度であれば、毎日都内へ通勤するサラリーマンでも許容範囲でしょう。交通の便が良いつくばみらい市は、ファミリー層から単身サラリーマンまで幅広く人気があります。
魅力②：子育て支援・移住サービスが充実
つくばみらい市は人口を増やすため、子育て支援策・移住サービスに力を入れています。具体例は下記のとおりです。
- 産後ケア：安価で助産婦による育児相談やサポートを受けられる
- 結婚新生活支援補助金：要件を満たす新婚家庭に限り、住宅取得・賃貸・引っ越しに最大30万円を補助してもらえる
- 市民農園制度：年間5,000円で農業体験ができる
住宅の取得だけでなく、賃貸や引っ越し費用にも使える「結婚新生活支援補助金」は、つくばみらい市への移住を後押ししています。新婚家庭であれば子どもが生まれる可能性も高く、必然的に人口が増えていくという算段でしょう。
また日本生命のアンケートで、都内在住者の半数以上が「農業体験をしてみたい」と回答しています。しかし農業には土地が必要となるため、多くの方が高いハードルを感じているはずです。しかしつくばみらい市なら、年間わずか5,000円で市民農園を使った農業体験が可能。こうした潜在的なニーズを引き出しているのも、つくばみらい市の人口が増えている理由として考えられます。
参考日本生命
魅力③：農業が盛んで新鮮な野菜が安く手に入る
つくばみらい市は丘陵・河川に恵まれており、非常に農業が盛んです。総面積約79.16㎢のうち、半分近い34.60㎢が耕地として活用されています。
参考農林水産省
特に大根・にんじん・トマトなど、よく食卓に並ぶ野菜が多く産出されているのがポイント。直売所の数も豊富で、さらに市内では毎月の頻度で朝市も展開されており、野菜が安く手に入ります。物価高騰の最中、産直野菜で生活コストを抑えられるのも人気の理由でしょう。
魅力④：商業施設の充実度もアップ中
つくばみらい市はかつて「何もない街」といわれていましたが、最近になって商業施設が増えてきました。直近では2023年11月、つくばみらい市富士見ヶ丘エリアに複合商業施設がオープンしています。
また2024年2月現在、つくばみらい市古川・成瀬・加藤の一部を再開発する「スマートインターチェンジ周辺開発事業」の構想も進んできています。まだまだ構想段階ではあるものの、2024年3月開業予定のスマートインターチェンジの北側が商業施設となりそうです。気になる方は続報をチェックしましょう。
魅力⑤：上がっていてもまだまだ安い地価で家が建てやすい
つくばみらい市の地価は上がり続けているものの、まだ極端に高いわけではなく家が建てやすいのも魅力です。つくばみらい市の平均地価を、東京都のいくつかの地域と比べてみました。
| 地域名 | 平均地価（住宅地） |
|---|---|
| 茨城県つくばみらい市 | 49,075円/㎡ |
| 東京都台東区 | 980,667円/㎡ |
| 東京都足立区 | 332,397円/㎡ |
東京都の地価は上がりすぎており、新たに家を建てるのは非常に困難です。しかしつくばみらい市なら、まだまだ現実的に手が届く金額で家が建てられます。車・電車で都心へのアクセスも容易なため、少し離れていてもつくばみらい市が人気となるのは当然といえるかもしれません。
つくばみらい市への不動産投資はアリ？
転入超過・人口増加が続き地価が上がっているつくばみらい市への不動産投資は、結論からいうと「アリ」です。その理由について解説します。
大企業誘致や工業団地の開発で地価はまだ上がる見込み
「優良企業の進出も地価上昇に一役買っている」で、つくばみらい市は6つの優良な大企業を工業団地に誘致したと解説しました。この誘致および関連する開発事業は始まったばかりです。具体的な見通しはまだ立っていませんが、ダイキン工業の社長兼CEOが「2027年 ～ 2028年に事業開始をする方針」と語っていることから、他の企業も本格的に事業を始めるのはその前後と思われます。
参考東京新聞
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子育て世帯向け住宅やマンションも建つ予定
つくばみらい市は増える人口に対応するため、子育て世帯向け住宅や新築マンションの建設も進行しています。直近では板橋エリアに建設される「つくばみらい市子育て応援住宅」の起工式が令和6年1月16日に行われました。この子育て応援住宅は全室3LDKの2棟57戸で、数百人のファミリー層が住むキャパシティを備えています。
そのほかにも複数のマンション建設が進んでおり、人口増加に対応しつつ物件価格の相場を押し上げていくでしょう。早めに物件を購入しておけば、地価や物件価格の上昇による恩恵を受けられる可能性が非常に高いです。
地価が上がりきる前に不動産投資を検討しよう
つくばみらい市へ不動産投資するなら、地価が上がりきる前に物件を購入しましょう。具体的には、工業団地に誘致された大企業が本格的に事業を始めるとみられる2026年より前がおすすめです。遅れると大きな売却益を狙える可能性が激減してしまいます。早ければ早いほど、恩恵を受けられる確率は上がるでしょう。
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まとめ
令和4年の都道府県地価調査によれば、つくばみらい市は東京圏の地価上昇率トップ3を独占しています。転入超過傾向が続いており、工業団地に優良な大企業の誘致も進んでいることから、今後もしばらく地価は上がり続ける可能性が高いでしょう。
つくばみらい市は東京都へ約40分で着くアクセス性や、子育て支援策・移住サービスの豊富さなどが魅力です。かつては「何もない街」とやゆされていましたが、最近では商業施設も増えておりその面影を感じさせません。
大企業誘致や工業団地の開発で地価はまだ上がる見込みのため、つくばみらい市は現在不動産投資のチャンスです。早めに物件を購入すればするほど、かけたコストに対するリターンが大きくなる可能性があります。ぜひこのチャンスを逃さないように、一度当社の無料相談で自分に合った物件をチェックしてみましょう。
この記事の執筆： 及川颯
プロフィール：不動産・副業・IT・買取など、幅広いジャンルを得意とする専業Webライター。大谷翔平と同じ岩手県奥州市出身。累計900本以上の執筆実績を誇り、大手クラウドソーシングサイトでは契約金額で個人ライターTOPを記録するなど、著しい活躍を見せる大人気ライター。元IT企業の営業マンという経歴から来るユーザー目線の執筆力と、綿密なリサーチ力に定評がある。保有資格はMOS Specialist、ビジネス英語検定など。
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