【競争力に直結!】床材の種類とその視覚的効果について徹底解説!
- 更新:
- 2023/03/07

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皆さんは、物件選定において床材の種類や視覚的効果を考慮することはありますでしょうか?近年は内装にこだわる入居者が増えたこともあり、内装に工夫を加えることが、空室リスクの軽減に繋がると言えます。
中でも、その内装の印象に大きな影響を与えるのが、空間の中で広い面積を占める「床材」です。例え同じ部屋でも床材を変えるだけで、部屋全体が明るい印象になったり、広く見えるようになったりなどの様々な効果をもたらします。
不動産投資においても、エリアの特徴や入居者層に合った床材を選ぶことが、物件の価値を向上させ、空室リスクを減らすことに繋がります。例えば、ビジネス街に近い物件では、シックで上品な印象の床材が好まれたり、落ち着いた雰囲気を演出するためにも、黒やグレーなどの暗めの色合いが選ばれたりすることが多いです。一方、若い世代をターゲットにした物件では、明るい色合いの床材が人気となっています。このように床材の種類を変えるだけで、他の物件との差別化が図れ、大きな強みになることは間違いありません。
しかし、床材が内装の印象に多大な影響を与えると言っても、床材の種類や視覚的効果について詳しくご存じでないという方も多いのではないでしょうか。私自身もコンサルタントとしてお客様とお会いする機会があるのですが、内装についてご質問をいただくことも少なくありません。
そこで本記事では、床材を決める際に重要な要素となる「色」と「素材」について徹底解説していきます。物件購入後のリフォームを前提としている方だけでなく、これまでリフォームを検討していなかった方にとっても役に立つ知識が多く含まれているかと思いますので、是非最後まで、お付き合いいただければ幸いです。
床材の色と視覚的効果
まず、床材の色とその視覚的効果について見ていきましょう。本記事では床の色をホワイト系、ブラウン系、グレー系、ブラック系の4つに分け、それぞれの部屋がどのような印象になるのか解説します。
ホワイト系床材
まずはホワイト系の床について見ていきましょう。ホワイトの床色の効果は次のとおりです。
- 開放感があり、明るく広々とした印象になる
- 組み合わせる家具の色や、あらゆるインテリアテイストに馴染みやすい
- すっきりとした印象になる
ホワイトの床は、暗い床色よりも開放感があり、明るく広々とした印象にすることができます。少し手狭な部屋であっても、スペースを大きく見せることができるため、有効な選択肢となるでしょう。
ホワイトは組み合わせる家具の色を選ばず、どのようなインテリアテイストにも合うだけでなく、物が多くても暗い床色と比べてすっきりとした印象になる点も魅力の一つと言えます。よりスタイリッシュさが好まれるエリアや物件の場合は、ホワイトの中でも石目柄や、木目が分かりづらいものを選んだ方が良く、逆に少し暖かみを持たせたい場合は、木目が入った床材にするとよいでしょう。
ブラウン系床材
続いて、ブラウン系の床について見ていきましょう。多くの物件がブラウンの床ですが、その効果を改めて挙げると、次の通りです。
- 温もりや落ち着きがある
- 傷や汚れが目立ちにくい
ブラウンは木目が程よく見え、温もりのある落ち着いた雰囲気にすることができます。さらに、ブラウンの中でも明度によって印象が異なり、ライトブラウンは明るい色味のため部屋が広く見えるという特徴があります。一方のダークブラウンは、より重厚感や高級感を感じさせるのが特徴となっています。
また、ホワイトと比べて傷や汚れが目立ちにくいというのも、ブラウンのメリットの一つであると言えるでしょう。
ブラック系床材
続いてブラック系の床についてご紹介します。ブラックの床色にすることで次のような効果が得られます。
- 重厚感や高級感を感じさせる
- 非日常的なかっこよさを演出する
ブラックの床はあまり見ないかもしれませんが、重厚感や高級感を感じさせる色で、茶系の床では表現しづらい非日常的なかっこよさを演出することができます。但し、ブラックは部屋全体が狭く見えてしまう効果があるため、広いLDKなどの開放的な空間での使用がおすすめです。
グレー系床材
最後にグレー系の床材を解説します。グレーの床には次のような効果があります。
- 上品さや上質さを演出する
- 様々なインテリアテイストにマッチする
グレーは上品さや上質さを感じさせる色で、最近のインテリアトレンドになっています。さらに、白や黒と同様に色味がなく、クールな要素と暖かみのある要素をどちらも持ち合わせているため、どのようなインテリアテイストにもマッチするところがグレーの床の魅力です。賃貸物件ではまだあまり使われていないため、グレーの床を取り入れることで他の物件との差別化を図れるでしょう。
床材の種類と特徴
ここまで、床材の色合いとその視覚効果について述べてきましたが、ここからは床の材質について解説します。床材にもさまざまな種類があり、それぞれリフォーム費用やリフォーム後のメンテナンス費用、部屋の印象までも大きく異なるため、どの床材を使用するかも不動産投資の成功の鍵を握る要素の1つであると言えるでしょう。
本章では、「フローリング」、「クッションフロア」、「フロアタイル」、「タイル・石材」、「カーペット」の5種類について、それぞれの特徴とメリット・デメリットについてご紹介します。
フローリング
フローリングは、木材を加工した床用の建材で、多くの物件で使用される定番の床材です。主に天然木をそのまま使用した「無垢材フローリング」と、合板の表面に天然木の薄板を貼り付けた「複合フローリング」の2種類に分類されます。
フローリングのメリットの1つは、機能性と強度が高い点です。無垢材フローリングは天然目を使用しているため、調湿機能があり、さらに、保温性や断熱性にも優れています。一方、複合フローリングは、様々な特性の合板や表面材を合わせることで、防音やダニ予防などの効果を高めることが可能です。
さらに、無垢材フローリングの材料として使われるヒノキやチェストナットは硬い木材であるため強度があります。物を落としても傷がつきにくく、耐久性に優れているため、基本的には入居者が変わる度に床を貼り替える必要もありません。
フローリングは部屋に馴染みやすいところも魅力の一つです。木材ならではの温かみがあり、ナチュラルな印象を与えるため、どんな部屋にもマッチします。インテリアの自由度が広がり、幅広い入居者に受け入れられる床材と言えるでしょう。
一方、フローリングのデメリットは、メンテナンスに手間がかかる点です。湿度の変化によって木材が収縮すると隙間ができるため、掃除が必要になることがあります。また、フローリングの美しさを保つためには定期的なワックスがけも必要になるでしょう。このようなメンテナンスに手間をかけたくない方は、少々面倒に感じるかもしれません。
クッションフロア
次に、クッションフロアについてご紹介します。クッションフロアは、塩化ビニル製で作られたシート状の床材です。表面には木目や石目調、タイルなどの柄がプリントされており、クッション性に優れた柔らかい質感があります。
クッションフロアのメリットの1つはコストが低い点です。フローリングの床材と比較すると平均して3分の1程度の値段で手に入れることができ、更にカラーバリエーションやデザインも豊富なため、手ごろな価格で理想の部屋にしやすい点は最大のメリットと言えるでしょう。
加えて、クッションフロアは防水・防汚性が高く、汚れがついても拭き取るだけできれいにすることができるため、ペット可の物件や、水回り・キッチンスペースにおすすめの床材です。
一方、劣化しやすい点はデメリットと言えるでしょう。家具などの重いものによって荷重が一か所に集中すると凹みができてしまうだけでなく、熱に弱いために、紫外線によって色褪せや劣化が顕著に表れることがあります。
フロアタイル
次にフロアタイルについてご紹介します。フロアタイルの形状は正方形または長方形のピース状で、パズルを完成させるように並べて貼り付けていく形で施工します。使用されている材質は、クッションフロアと同じ塩化ビニルが主流で、石目や木目などをリアルに再現した高級感がある床材です。
そんなフロアタイルのメリットは耐久性と防水性が高い点です。フロアクッションと比べて硬度があり、家具を置いても跡が残る心配はありません。耐水性や耐久性の高さからキッチンや玄関、店舗用の床にもよく使用されます。
さらに、色柄のバリュエーションが豊富でデザイン性が高い点もメリットの1つです。塩化ビニルにプリントを施して作られることから、木目柄や石目調など、さまざまな材質の質感をリアルに表現することができます。
しかしながら、フロアタイルは硬い素材でできており、クッション性を欠くため、足触りの快適性や防音効果の点でやや劣ります。よく歩く場所や直接床に座るような間取りの床には不向きと言えるでしょう。
タイル・石材
続いて、タイル・石材について解説します。タイルは、耐汚性や耐水性に優れたライフサイクルの長い床材です。石材や陶器製のタイルは、風合いや形状に個性があり、高級感やスタイリッシュな印象を求める方に人気があります。
タイルの最大のメリットはメンテナンスに手間やコストがかからない点です。キッチンの油汚れも拭き取ることができ、傷や凹みによる劣化についてもそこまで心配する必要はありません。
しかし、材料費や施工費が高くつきやすい点はデメリットと言えるでしょう。流通量の多いフローリングなどと比較して、天然素材や石材などを加工するタイルは原材料が高価です。また、摩擦には強いですが、衝撃を吸収できないので、硬いものや壊れ物を落とすと割れる可能性があります。
カーペット
最後にカーペットについてご紹介します。カーペットは、毛、ナイロン、ポリエステルなど、さまざまな素材から作られています。柔らかな肌触りで足への衝撃吸収効果もあり、住居の洋風化が加速した高度成長期に一般家庭に広く普及した床材です。
カーペットのメリットは、肌触りが良く、遮音性が高い点です。裸足でも過ごしやすく、足や腰への負担が軽減されることから、小さいお子さんや高齢の方がお住いの物件におすすめの床材と言えます。また、カーペットを敷くことで防音効果が図れ、階下への騒音を軽減できるため、騒音が気になる物件の場合はカーペットにすることをおすすめします。
一方、カーペットはメンテナンスが大変というデメリットがあります。ほこりがたまりやすく、ダニが繁殖しやすいため、こまめな掃除が必要なことに加えて、飲み物などの液体をこぼすとシミになりやすく、乾くまでに時間がかかってしまうところも難点と言えるでしょう。
まとめ
本記事では、床材の色や種類、それぞれの特徴に焦点を当てて解説しました。
ご覧いただいた通り、床材には色も材質も様々な種類があり、それぞれ適した用途があります。物件購入後、リフォームを検討している方は、エリアやターゲット層から、どのような床材が好まれるか想像を膨らませていただけますと幸いです。また、これまでリフォームを検討されて来なかったという方も、本記事の内容をもとに、所有されている物件の資産価値向上の手段の一つとして、頭の片隅に入れておいていただればと思います。
TOKYOリスタイルでは、床材などの内装に限らず、不動産投資に関する有益な情報を発信しておりますので、是非お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。